70kgも軽量化! あまりに良すぎる新型スイフトスポーツに絶賛の嵐(動画あり)

早くも多くのジャーナリストが絶賛!

 新型スイフトスポーツの試乗会は、千葉県の「かずさアカデミアホール」をベースに行なわれた。僕自身は都合で試乗会2日目に参加したが、気になるので先に乗った人に様子を聞いてみた。彼らの答えは、驚くほどの絶賛ばかり。もともと同クラスのハッチバックのなかでスイフトスポーツは好評だったが、ここまで「素晴らしい出来ばえ」だと口を揃えることに驚いていた。スイフト スポーツ

 さて、試乗当日はあいにくのどしゃぶりの雨。それでも、走りのパフォーマンスの高さにびっくりした。素直なハンドリング、やや硬めの足まわりだが、少し速い速度では極めてしなやか。1.4リッター直噴ターボのK14C型ブースタージェットエンジンは、スポーティなエキゾーストサウンドを響かせながら、音とともに力強くリニアなトルクでクルマを押し出してくれる。新型スイフトで開発された新設計のプラットフォームは「スポーツ」グレードで本領を発揮した。とくに70kgも軽量化されたボディが、スポーティな走りに効果的だ。

 思わず新設計サスペンションの説明を思い出した。定評ある「モンローのフロントサス、リヤのショックアブソーバーはスポーティな走りに特化した減衰特性を持たせた」というだけのことがある。あまりこんな表現を使いたくないのだが、欧州車のライバルたち、プジョー208GTIやフォード・フィエスタSTに負けない動力性能、ハンドリング性能を持っている。今年は日本車のライバル達も豊作だ。ヴィッツGR、フィットRS、ノートeパワーニスモなども大きな進化を遂げている。このクラスのライバル比較が楽しみだ。

 いつも辛口の評論家、中谷明彦さんは珍しく、はじめから好印象のようだ。

「バランスがよく、じつにクオリティの高い走りだ。ニュルブルクリンクサーキットではサーキットカーとしてこれまでのスイフトスポーツがあり、価格が安く人気があるが、この新型は価格だけでなく、エントリースポーツとして人気が出るに違いない。ブレーキ性能も高く、コーナリング性能も質が高い。サーキットではLSDが欲しいとかESPの介入が早いとか言われるだろうが、磨きをかけたら凄いクルマになるだろうね。それでいて、なんという安さ!」

 グレードは2つだけ。6速MTが183.6万円、6速ATが190.62万円。パフォーマンスに比べ確かに極めてお買い得の価格設定だ。

 おまけの話だが、スピードメーターはフルスケール260km/hまで刻まれている。日本仕様は180km/hリミッターが入っているが、欧州仕様では200km/hを上まわるという。


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