これで売れるハズ! RVRに感動した筆者が贈る三菱への愛ある4モデルテコ入れ策

クルマはいい! ちょっとしたアイディアで売れるハズ

 最近、現行モデルの三菱RVRに初めて乗り古いモデルながら意外に堅実な出来に感心した筆者が、苦戦が続く三菱車拡販のためのテコ入れ策を考えます!

●デリカD:5

2017年11月販売台数:1042台
2017年1月〜11月までの累計販売台数:1万2054台

・テコ入れ策 自律自動ブレーキの設定

 デリカD:5は登場から10年以上が経ちながら月に1000台売れているというのは、十分過ぎる活躍といえる。しかしもうひと頑張りしてもらうべく提案したいのが、自律自動ブレーキの設定だ。

三菱自動車

 というのもデリカD:5は今では当たり前となった自律自動ブレーキの類の設定が皆無なので、設定されればデリカD:5の購入に二の足を踏んでいた人も取り込めるのではないだろうか。

※写真はアウトランダーの自律自動ブレーキシステムのセンサー部

●アウトランダー

2017年11月販売台数:412台
2017年1月〜11月までの累計販売台数:2818台

・テコ入れ策 7人乗りをアピール

 PHEVでない普通のアウトランダーもRVRと同様に地味なクルマなのに加え、価格(少なくとも定価に関しては)にお買い得感がある訳でもないため、存在感が薄くなっている。しかし普通のアウトランダーは全グレードが、マツダCX-8の登場で最近にわかに注目を集めている7人乗りの3列シートSUVなのをご存じだろうか。

 しかも普通のアウトランダーの3列目は、ミドルクラスのSUVながら30分程度の移動ならそう文句の出ない広さを備えており、なかなか使えるのだ。このことを思うとCX-8に便乗でもいいから使える7人乗りなのをアピールしない手はないと思う。

●ミラージュ

2017年11月販売台数:304台
2017年1月〜11月までの累計販売台数:3710台

・テコ入れ策 激安MT車を設定

 ミラージュは日産マーチやトヨタ・パッソ&ダイハツ・ブーンがライバルとなる「小さ目のコンパクトカー」だが、価格は約140万から150万円であり、その価格ならマツダ・デミオのような普通サイズのコンパクトカーが何車種も揃っているのを見ると、価格だけで売れないのもよくわかる。

 ならば春に向け、免許を取って初めてのクルマを買う若い層に向けた車両価格100万円で必要な装備が揃う激安MT車なんていかがだろう。謳い文句とグレード名は「免許取得おめでとうございます、MTで楽しむクルマの世界にようこそ、ミラージュ・ウェルカムエディション」。そんなクルマと少々の出来の悪さには目をつぶった安価なチューニングパーツも用意して、クルマ入門の教材するなんて面白いと思うのだが。

●パジェロ

2017年11月販売台数:70台
2017年1月〜11月までの累計販売台数:1018台

・テコ入れ策 アッと驚くショートボディのオープン追加

 一世を風靡した本格SUVのパジェロも現在は風前の灯火だ。モデルの古いパジェロの武器を探すなら、2ドアのショートボディの設定がある点くらいしか浮かばないのが正直なところだが、ならば遊び心あるショートボディのオープンなんてあったら楽しそう。

 振り返ると2代目パジェロにはJトップという前席の頭上はキャンバストップ、後席のルーフは幌という仕様があったり、SUVがこれだけ増えると変わったモデルを求める人も増えているのか、レンジローバーイヴォークにはコンバーチブルがあったりという昨今を考えれば、パジェロオープンがあったら面白いと無責任には言えるが、さすがに難しすぎるだろうか。

 以上強引なものもがあるが、三菱自動車テコ入れ策を考えてみた。2016年の燃費不正以来三菱自動車は辛い時期を過ごし、春に待望の新型車となるエクリプス クロスが登場するが、今になるとエクリプス クロスが出る前に何らかのテコ入れ策を行ってほしかったと思う。

 いや今からでも遅くないので、エクリプス クロスだけでなく既存のクルマにも手を加え、今後は日産との関係で難しい面もあるにせよ、拡販で軍資金を作り、三菱がまたランサーエボリューションのような夢あるクルマを作ってくれる日がくることを心から願いたい。


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