横浜ゴムがオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S」をジュネーブショーで世界初公開!

雪と雨に強いオールシーズンタイヤ

横浜ゴムは201836日から18日まで開催されているジュネーブショーで「ブルーアース4S」を世界初公開。またタイヤ消費財戦略についての発表や各種タイヤの展示を行った。

ワールドプレミアとなった横浜ゴム初のヨーロピアンオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S」は、ヨーロッパの環境の変化を受けて登場したもの。このところ、ドイツ、イタリアなどでオールシーズンを履いたクルマが増えてきているという。

ヨーロッパが重要な市場であるオールシーズンタイヤは、長期にわたり開発をすすめてきたモデルだ。「夏から秋」、「秋から冬」で、どちらに寄せた性能にするかという点で悩んだという。結果、横浜ゴムは冬寄りの性能に力を入れたということだ。

そしてこのタイヤには4つ特徴がある。

1つは、4シーズンずっと通して履けるタイヤ性能にしたこと。2つ目はスノーやアイス性能に力を入れたことで、ヨーロッパの冬のメインタイヤと言える「ヨーロピアンウインタータイヤ」に近い性能をもっていること。「ブルーアース4S」は溝も深めにし、タイヤのトレッド部に細かく溝を間引き、ショルダーブロックを大きくしたことでウインター性能を向上させたという。3つ目は雨が多いヨーロッパ地方のエンドユーザーからも要望があったというウエット性能をかなり重要視したこと。4つ目は、距離を走る地域だけに、摩耗性能をグッと向上させ、欧州では「ヨーロピアンウインタータイヤ」より飛躍的に伸びたという。

さらに断面形状をワイドにしたトレッドデザインを採用。これによってドライの走破性が向上し、摩耗性能を保持。V溝基調にした方向性のパターンを取り入れたことで、排水性を確保し、エッジ効果も高め、アイス路面でのパフォーマンスがかなり高いレベルに仕上がったと、横浜ゴムのプロジェクト責任者は話す。

車種はコンパクトカーからセダン、CUVまでをカバーするようなサイズラインアップだ。昨今、CUVクラスは、オールシーズンタイヤを採用することが多く、このタイヤへの需要も相当数が期待できるだろう。

 ちなみに会場ではパートナーシップ契約を結ぶチェルシーFCの特別展示コーナーも設置。3月6日から3月11日まで、2016年と2017シーズンに優勝したイングランド・プレミアリーグの優勝トロフィーを展示している。


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