見た目重視でアルミ製エアバルブキャップへ交換するとトラブルの可能性あり (1/2ページ)

この記事をまとめると

■バルブのキャップだけ変更するドレスアップがある

■手頃な価格のアルミキャップは電触のリスクがある

■真鍮製を選択するのが安心

通常のゴム製エアバルブの真鍮とアルミが電蝕を起こす

 BBSやレイズの高性能ホイールを見ると、アルミなど金属製のカッコいいロゴ入りのエアバルブキャップが付いている。それに比べ、純正ホイールのエアバルブキャップは、色気のない黒い樹脂製……。でも、アルミのエアバルブキャップだけなら数百円単位で売っているし、カラフルなアルマイトで色も選べるし、お手軽な足元のドレスアップに最適、と考えている人はちょっと待ってほしい。

エアバルブにアルミキャップ

 純正ホイールを含め世の中の大半のホイールのエアバルブは、ゴム製だ。あのゴム製のバルブの中には、真鍮製のバルブステムが入っている。

この真鍮製のバルブステムにアルミのキャップを使うと「異種金属接触腐食」、いわゆる電蝕という現象が起きて、キャップとバルブステムが腐食し 最悪、固着してキャップが取れなくなることがあるからだ。

 キャップが取れなくなると空気圧の調整ができなくなるだけでなく、ダメになったエアバルブを交換するためにタイヤをホイールから外そうとしても、空気を抜けないのでビードが落とせなくなり、けっこうな大事に……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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