新型車でも注意! GWの遠出で発生するクルマのトラブル上位3つと対策5つ

2017年はGWにJAFへの出動要請が6万件以上!

 もうすぐゴールデンウィーク。各地にドライブに行く予定の人も多いだろうが、そんな時に限ってトラブルも多発する傾向にあるので気をつけたい。JAFのデータによると2017年のGW期間中に、ロードサービスの救援依頼をした人は全国で61675件!

 内訳は一般道路の第1位が、過放電バッテリー(バッテリー上がり)で35.72%。第2位がタイヤのパンク(バースト、空気圧不足を含む)15.61%。第3位がキー閉じ込みで8.67%となっている。ゴールデンウイークのトラブル

 高速道路では、第1位がタイヤのパンク(バースト、空気圧不足を含む)29.23%。第2位が燃料切れで12.21%。第3位が過放電バッテリー(バッテリー上がり)7.14%。これらのトラブルは、ドライブ前のちょっとした点検と準備で未然に防げるといっていい。今回は点検箇所ごとにまとめてみた。

1)バッテリー上がり

 最近のバッテリーは、メンテナンスフリーが主流。したがって、とくにメンテは不要だが、経年劣化は避けられないので、ドライブの前日などに給油のついでにガソリンスタンドでCCAバッテリーテスターなどを使って、バッテリーのコンディションを点検しておけば安心。ディーラーや量販店でも無料サービスで点検してくれる。

 使用期間が3年以上でテスターでの結果が悪ければ、遠出の前に新品に交換しておくことをおすすめする。

2)タイヤのトラブル

 一般道、高速道路ともに発生件数が多いタイヤのトラブル。しかしタイヤのトラブルも事前チェックでかなり防げる。まずは、空気圧を点検調整。同時に残り溝をチェックして、表面にキズやひびが入っていないか、異物が挟まって(刺さっていないか)、偏摩耗がないかを、四本とも確認。たとえ全部がOKだとしても、4~5年も使っているタイヤは、そろそろ交換時期だということを頭に入れておこう。

3)燃料切れ

 ガス欠なんて……と思うかもしれないが、2017年のGWだけで、全国では1627件も救護要請があった。とくに高速道路では、要注意。2018年3月末で、岡山自動車道下り線の高梁サービスエリアのガソリンスタンドが閉鎖し、その結果、香川県の津田の松原SAから岡山県の蒜山高原SAまで、約183kmもガソリン
スタンドがないことに!!(全国最長のガソリンスタンド空白ルートになる)

 ここを筆頭に、ガソリンスタンド間の距離が100km以上の区間は全国で83カ所もあり、そのうち150km以上ガソリンスタンドがない区間は16カ所もあるとのこと。また、夜間はガソリンスタンドが閉店してしまうSA・PAも増えてきているので、深夜割引で高速道路を利用しようとしている人は、とくに注意が必要だ。

 早め早めに余裕をもって給油するようにして、燃料計の残量が1/3ぐらいになったら、次のGS(SA)で給油するぐらいでちょうどいい。

4)キーの閉じ込み

 これは基本的に用心するしかない。家族と一緒に旅行する人は、夫婦でひとつずつクルマの鍵を持って出かけると、キーの閉じ込みだけでなく、紛失したときでも慌てなくて済む。

5)その他

 あとは、エンジンオイルの量と汚れ具合のチェックと、冷却水の量のチェックも重要。最近のクルマなら、オイルと冷却水がきちんと適量入っていて、あとはバッテリーを含む電気関係が元気なら、大きなトラブルはほとんど起きない。

 逆に、オイルと冷却水が足りなければ、トラブルの発生率は圧倒的に高くなるので、お出かけ前に駐車場でクルマの下をのぞいて、オイル等の液漏れがないも確認しておきたいところ。

 ついでに、ウインドウォッシャー液も半分以下なら追加しておく。さらに言えば、洗車も立派なメンテナンス。洗車をすることで、灯火類(レンズ)やタイヤの異変に気付くこともあるし、フロントガラスをきれいにするのも整備の一環。洗車を別にすれば、ここまで点検しても、時間は15分ぐらいしかかからないので、旅先でクルマがトラブルを起こして嫌な思いをしないで済むよう、最低限の点検をしたうえで、GWを迎えよう。

 JAFのHPには、「日常点検チェックシート」といったものもあるので、こうしたものを活用するのもいいだろう。量販店などの無料安全点検などを積極的に利用するのもいい。転ばぬ先の杖というやつで、ドライブ前の簡単な点検でトラブルフリーのGWを楽しもう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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