新車ディーラーマンが見分ける「買う客」「買わない客」の違い (1/2ページ)

この記事をまとめると

■服装で軽々に相手を見下すような接客をするディーラーはほとんどない

■セールスマンが歓迎するお客はやはり家族連れ

■セールスマンはお客と話しを進め流ことで新車購入の本気度を探っていく

子連れファミリーはディーラーマンの期待度も上がる

 ディーラーへ新車購入に向けた商談をするために出かけるときの服装について、話題になることがある。正装とまではいかないが、ある程度きちんと着込んで出かけるべきか、それとも奥さんの運転などで出かけるときには、上下スウェットに裸足でサンダル履き(運転するときはダメです)で出かけるのか、である。

 後者の場合はセールスマンが外見でひとを判断するかどうかを見定めたいというひとが好んでこのような格好をするようだ。筆者の父親もディーラーへ行くときには、わざとみすぼらしい格好をして行くので、クルマ好きで同行していた少年時代の筆者はいつも恥ずかしい思いをしていたのを今も覚えている。

 結論としては、超高級輸入車ディーラーは別としても、“高級”ぐらいの輸入車ディーラーまで含めて、服装で軽々に相手を見下すような接客をするディーラーはほとんどない。ただ、某プレミアムブランドディーラーについては、たとえば地元の中小企業の建設会社を経営する社長さんが、仕事帰りに仕事用のトラックで作業着姿のまま店を訪れたらセールスマンに相手にされなかったので、自宅へ戻り、パリッとした衣装に着替えてベンツで再び店を訪れたら、駐車場にセールスマンがすっ飛んできたなど、わかりやすいほど外見でお客を判断する店もあるようだが、これは例外中の例外。

 事情通のひとによると、「富裕層などと呼ばれる、所得の高いひとのなかには、外見をわざとみすぼらしくして店を訪れるひとは珍しくありません。また、最近では『ミステリーショッパー』という、隠密店舗調査員も頻繁に店を訪れるので、おもむろにお客が嫌な思いをするような接客はできないのです」とのこと。

 それではどんなお客をセールスマンは歓迎するかといえば、やはり家族連れであろう。今どきの新車選びで旦那さんのひと言で購入車種が決まることはかなり珍しい。日常での買い物などで奥さんのほうがクルマを使う機会が多いこともあるので、まず夫婦で店へくれば、かなり買う気満々と判断されるだろう。

 さらに子連れで店にくれば、その日のうちにも決まるかもとセールスマンの期待度もかなり高まる。購入車種決定に際しては、奥さんの意見が重視される以上に、子どもたちの意見というものがさらに重要視されることも目立つ。理由はどうあれ、子どもが極端に拒否反応を示せば、セールスマンがかなり強力にプッシュしても、「子どもがねえ」ということでご破算になることも多いからだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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