バイクショップオーナーが見つめ続けるパイクスの山々【PPIHC2018】 (2/2ページ)

「Zで頭を取りたい」という思いは捨てきれない!

 そして4回目の挑戦となる2018年、ブルーサンダースとして、新井選手と井上哲悟選手という2名での参戦を計画。ところが、新井選手が負傷、大事を取り出場を断念。また、井上選手はエントリーの足切りを嫌い、別チームを仕立てて「チームicon」として参戦することになっていたのだが、こちらはチーム側の問題で参戦が危ぶまれていた。そのため、再びブルーサンダース&井上哲悟選手というモトサヤ状態での参戦となった。

 問題は、マシンだった。これまでずっと空冷Zと新井選手というパッケージでチャレンジしてきた。「新井さんとともにてっぺんに」という思いで参戦を続けてきた岩野さんにとって、どうもモチベーションが上がらない。そこで、ひらめいたのが、Kawasaki Z900RSだった。カワサキZ系の最新モデルである。これでどこまで行けるのか、というのは、今後のパイクス・チャレンジにも1つの指標として有効であろう、ということで、すぐにZ900RSを購入して、参戦準備を進めている。

パイクスピーク

 今年のこの体制はいいきっかけになったという。“Zのニオイ”がある最新モデル。メーカーが作った最新モデルで、上位へ行けなかったら、空冷Zでトップを、なんて言えないという環境に自ら追い込んだのだ。今回は、ノーマルに近い状態での参戦だが、来年はしっかりモデファイを行って、9分台に近いところまで行けたら、という計画だ。

 取材時、まだバイクは、エンジンが降りた状態であった。パーツを流用して1000ccまで拡大。そしてマシンをぎりぎりまで仕上げて、4度目のパイクスに挑む。


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