もはや死語!? 昭和のクルマ好きが「通ぶって」使った自動車用語4選

聞いただけで時代背景がわかる用語

 聞くとその時代を思い出すものは多かったりする、歌謡曲や映画とかそうだろうし、クルマにだってある。「ああ、そんなのあった」とか「こんなクルマ乗っていたんだよなぁ」とか思い出す用語である。死語などと言う事なかれ! 昭和に思いを馳せ、今一度振り返ってみようではないか!!

1)鉄チン(てっちん)

 アルミホイールに対して、鉄でできたホイールのこと。スチールホイールなどとすかした言い方もするが、鉄チンのほうが安い感じが出でていいかと。ちなみに鉄はわかるにしてもチンの意味はよくわからなくて、鉄砧(てっちん)というのが鉄工関係にあるものの、金床の別称とのことで、違う気もする。まぁ、語感の雰囲気ということだろう。ちなみにアルミホイールをアルミと略すのも昭和スタイルだが、よく考えるとただ「アルミ」とは変ではある。 昭和のクルマ好きが使った用語

2)鬼キャン(おにきゃん)

 平成になってもしばらくはいたのが、鬼キャン。キャンはキャンバーのことで、正面から見てタイヤがどれぐらい傾いているかのこと。要はハの状態。コーナー中に負荷がかかるとタイヤの接地が真っ直ぐになることから、ドリ車やレース車両はキャンバーを付けることがあるが、それが鬼キャン状態ともなると、普段はタイヤの角だけが接地している感じ。街道レーサーで広まったスタイルだ。もちろん違法で、フェンダーからのはみ出しが緩和された今でも、「それ絶対ダメ!」なカタチである。

3)シャコタン

 北海道の半島でもなければ、寿司ネタでもなし。車高が短だから、略してシャコタン。今でも車高を落とすけど、シャコタンとは呼ばない。その粗野な感じは、じつは下げ方にもポイントがあって、スプリングをぶった切って落としたものこそがシャコタンにふさわしかった。2巻きカット、なんて呼んだものだ。もちろん凹凸のある道路を走ると、スプリングが遊びまくった。

4)砲弾マフラー(ほうだんまふらー)

 砲弾のマフラーではなく、あくまでも砲弾タイプのマフラー。タイコがもっこりと、砲弾みたいなカタチをしていたからこの名称があった。ほかに跳ね上げなどもあった。最近はマフラー交換しなくなってきているので、自然と使われなくなってきた。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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