ヘッドライトの早期点灯を! おもいやりライト運動の一環として横浜でドライバーにアピール

薄暮時の点灯が事故防止に効果的ということを横浜から全国へ発信

だんだんと日照時間が伸びて、17時から18時ごろでもまだまだ明るい季節となってきた。街ゆくクルマを見ても、ヘッドライトを点けている車両は意外と少ない。時間帯別の事故件数を見ても、16時から18時ごろまでが一番多いというデータ(H29 9月警視庁交通局発表)がある。その時間帯に、早めのライト点灯を推奨する運動「思いやりライト運動活動」が、5月10日に横浜で行われた。おもいやりライト運動

思いやりライト運動は日産自動車が推薦する「ハローセーフティキャンペーン」の一環として、企業や団体と一緒に交通安全に取り組む活動し、2011年から横浜を起点に全国へ発信している。現在、運営事務局は日産社員以外にもメンバーを迎え、プロジェクトを進めている。

実際に横浜で行われた「新・点灯呼びかけアクション」には黄色い衣服を着用した参加者が、沿道からドライバーに向けてヘッドライトの早期点灯をお願いするポップなどでアピール。表示を見たドライバーのほとんどが、ライトを点灯して走り去って行った。現場ではドライバーがライトを点灯してくれると、笑顔で見送るシーンが印象的だった。

広報活動を行う榊原あすかさんは「今年のアクションとしては、1回目として425日に事務局のメンバーだけで行ったのですが、今回は有志の方を交えて、点灯を呼びかけました。今後の展開は日産のお膝元である横浜から全国にこの活動が飛び火するような形で、どんどん啓発活動を行っていきたいと思っています」

ではなぜ横浜で行ったのか、日産でR&Dエンジニアリング・マネージメント本部グローバル技術渉外部部長であり、おもいやりライト運動の事務局長を務めている長谷川哲男さんに伺うと「この活動は8年以上前から行っていますが、その最初は横浜からスタート。いろいろと横浜から発信して徐々に日本中に広がっていきました。そういったなかでわれわれも原点に戻り、活動をもっと盛んにしなくてはと思い、最初に行っていた呼びかけなどをもう一度やっていこうと思いました」

「これからは毎月10日を“点灯の日”とし、何らかのイベントをやっていこうと思っています。今までは1110日を“いい点灯の日”ということで行っていましたが、1110日だけでなく毎月10日にイベントの開催や情報発信をしていこうと考えています。今後は、活動を浸透させるというか、ヘッドライトを早くつけること自体が恥ずかしい、また抵抗がある方が日本にはまだすごく多いので、それを少しでも減らして早く点灯することはいいことであると、当たり前のマナーのようになるといいなと思っています。そのために少しでも多く働きかけていきたいと思っています」と語ってくれた。

当日、初参加されたという男性は「アクションをすることで、クルマに乗っている方とのコミュニケーションをとることができたことに驚きました。点けていただいたくと思っていた以上に達成感があり、嬉しい気持ちになりました」とコメント。

夕方の事故を減らすためにも一人ひとりが意識することで改善され、悲しい思いをせずに、今すぐにできる「おもいやりライト運動」を行っていきたい。


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