20周年限定車は日本が影響を与えた! ルノー カングーが20年間も世界で愛され続けるワケ (1/3ページ)

小型ミニバンとは思えない積載量と走りを持つ

 ルノー カングーは、乗れば乗るほど、考えれば考えるほど、おもしろい存在だなと思えてくる。元々は商用車ベースの考え方から生まれたクルマでありながら、今や──とりわけこの日本では──ファミリーユースの乗用車に最適なクルマとして高く評価されていたりする。ルノー カングー

 それもそうだろう。なごみ系のスタイリング。広々とした居住空間。大抵のものが積み込める荷室スペース。フレンチタッチの優しく快適な乗り心地。不足のない加速性能と高速巡航性能。カタチからは想像もつかない楽しいハンドリング。

ルノー カングーそしてさまざまな方向性のドレスアップをあっさり受け入れてくれる懐の深さ。決してありふれていたり埋没したりしない存在感があり、休日に家族と遊び道具を満載してどこかに出掛けても運転手役のお父さんがまったく退屈することがない濃厚なフィーリングまで併せ持っている小型ミニバンは、そうあるものじゃない。家族を持った幸せとのトレードオフでクルマの楽しさを諦める必要など、カングーさえ手に入れれば全くないのだ。

 熱心なクルマ好きから愛されるのは当然なのである。ルノー カングー


嶋田智之 SHIMADA TOMOYUKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
2001年式アルファロメオ166/1970年式フィアット500L
趣味
クルマで走ること、本を読むこと
好きな有名人
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