空気圧だけじゃダメ! タイヤに必要な日常チェックポイント6つ

乗る前の6ポイントチェックで多くのトラブルは防げる

 夏の行楽・帰省シーズン前にぜひやっておきたいのがタイヤの点検。JAFのお盆のロードサービス救援依頼内容を見ても、高速道路で一番多いトラブルは「タイヤのパンク、バースト、エア圧不足」これらのトラブルで、せっかくのドライブの予定が狂ってしまうようなことがないように、月に一度はタイヤの点検をしておこう。

 点検のポイントは下記の6項目。4輪全部チェックをしても5分程度しかかからないので、給油のついでに軽くチェックしておこう。

1)空気圧の調整

 タイヤのメンテで一番大切なのは、空気圧を適正に合わせること。空気圧の不足は、タイヤのあらゆるトラブルの原因となるとともに、燃費の悪化や走行性能の低下、偏摩耗といった悪影響も出てくる。夏場に限ると、高温で空気圧が適正値よりも高くなっているケースもあるが、空気圧は涼しい時間にタイヤが冷えた状態でチェックするのが基本。(外気温が10℃上がると、空気圧は10kPa上昇する)

 空気圧は多少高い分にはあまり問題はないが、低いとタイヤがたわんで変形し、ゴムにストレスを与えるので、ズボラな人は、指定空気圧より10kPaぐらい余分に充填しておくぐらいのほうが安心だ。

2)残り溝のチェック

 タイヤのウエット性能、排水性能は溝の深さに比例するので、スリップサインが出たら交換ではなく、できれば3部山、2部山ぐらいで交換したい。

3)偏摩耗の確認

 タイヤがきれいに減っていれば問題ないが、片べりしたりや中央だけが摩耗していないかを確認。偏摩耗は振動や騒音の原因になり、タイヤの寿命も縮めてしまう。偏摩耗の原因は、空気圧の不足やアライメントの問題が考えられるので、専門店で相談を。

4)傷やひび割れ、異物が刺さっていないか

 傷やひび割れ、釘などが刺さっていると、パンクやバーストなど大きなトラブルに直結する。重大事故を防ぐためにもタイヤ全体を一通り目視確認するのが重要。

5)タイヤサイドの変形

 タイヤサイドの一部が局部的に膨らんでいる場合は、タイヤ内部のコードが切れている可能性があるのでとっても危険。すぐにタイヤ交換が必要だ。

6)リムずれの有無

 暑い時期は、タイヤとホイールの位置がずれる「リムずれ」が起きやすい季節でもある。一般的にタイヤの軽点=黄色い印をホイールのバルブの位置に合わせるように組んで、その状態でホイールバランスもとっているはずだが、リムずれが大きいとこのホイールバランスも狂ってしまう。

 ハイグリップタイヤで大トルクのクルマ、とくに4WDほどリムずれが起きやすいので、ときどきチェックし、大きくリムがずれているときは、もう一度タイヤショップでバランスを取り直してもらおう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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