日本車だってここまでできる! 傑作スタイリングの国産車5選

欧州車と比較し酷評されがちな日本車にも美しいクルマはある!

 欧米車と比べるとデザインがイマイチと評されがちな日本車のなかにも、多くの人から「傑作」と評された素晴らしいスタイリングを誇るクルマは少なくない。

 歴代の日本車のなかで、誕生した当時から現在にいたるまで、外観のデザインが高く評価されたクルマを5台ピックアップしてみた。

1)日産フェアレディZ(S30)

 スポーツカーデザインの基本とされる典型的なロングノーズ&ショートデッキを採用。昔から現在にいたるまで誰の目にも格好良いスポーツカーと映る傑作で、映画や漫画などの劇中車に採用されることも多かった。

  

 アメリカでも人気が高く、商品企画をプロデュースした片山 豊氏はアメリカの自動車殿堂入りを果たすなど、クルマ作りに携わった人物が世界的に高く評価されたという点においても稀有な日本車となっている。

2)マツダRX-7(FD3S)

 レシプロエンジンよりも圧倒的にコンパクトなロータリーエンジンをフロントミッドに搭載。ロータリーエンジン搭載車だからこそ実現した低いボンネットなど、ほかの日本車には真似のできない独自のディメンションを活かしたデザインは、1990年代の若者を虜にした。

 実用車ベースのR32スカイラインGT-Rや、肥大化したと賛否が分かれたA80型スープラなど、同時代のライバル車よりもデザイン面の評価が突出して高い。

3)日産レパードJフェリー

 地味で保守的なデザインが好まれる傾向が強い日本のセダンとしては極めて異色の存在。主戦場は北米市場ということで、アメリカ人デザイナーが描いたという有名な「尻下り」のフォルムが独自のエレガントさを醸し出す。

  

 当時の国内市場では評価が芳しくなく、バブル経済期に設計されたクルマの失敗例のような扱いを受けることもあるが、徳大寺有恒氏など、カーデザインの評価に厳しい専門家からは絶賛された。

4)いすゞ・ビークロス

 クロカン四駆といえば、無骨でヘビーデューティな雰囲気が当たり前だった時代に、丸みを帯びたスタイリッシュな3ドアボディのクロカン四駆として登場。モーターショー出展のコンセプトカーのイメージがそのまま市販車で再現されたことでも珍しい。

 1990年代当時のクルマ好きの間でおおいに注目されるなど、話題性が高かったわりに販売は伸び悩んだが、カーマニアやカーデザインの玄人筋からは高く評価された。

5)スズキ・ワゴンR(初代)

 いわゆるハイトワゴン(トールワゴンともいう)、背の高い軽自動車という新しいジャンルを切り開いた革命的な一台。運転感覚は一般的なハッチバック車とあまり変わらず、ミニバン的な天地方向に広い居住空間と荷室空間が与えられたことにより生まれたフォルムは、まさに機能美の極み。

 当時としては斬新でスタイリッシュなデザインが大ヒットし、たちまち軽自動車の主流スタイルに。ファミリーカーのダウンサイジング化の契機にもなった。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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