お笑い界の重鎮・間 寛平さんとテンダラー浜本広晃さんが世界最大級のGT-R祭りを堪能!

吉本のお笑い台風がR’s Meetingを駆け抜けた!

 世界最大級のスカイラインGT-R&日産GT-Rのイベントであり、毎年、全国から2000台を超える歴代モデルが静岡県の富士スピードウェイに集結する「R’s Meeting」。GT-Rオーナーやファンだけでなく、歴代のGT-R開発陣、全国の有名ショップが富士に集い、距離感の近い中で交流を深める催しとして定着している。

 11回目を迎えた今年のGT-Rの祭典に、なんとお笑い界の重鎮である間 寛平さん(以下、寛平さん)と関西エリアを拠点に活躍するお笑いコンビ・テンダラーの浜本広晃さん(以下、浜本さん)が愛車とともに初来場。R’s Meeting2018に話題と笑いをふりまいた。

GT-R

 一部のクルマ好きには周知されているが、寛平さんは大のGT-Rファンであり、今もR34型GT-Rのオーナー! しかも愛車は内外装ともに手の入ったチューニングカーであり、寛平さんの芸のようにオリジナリティに溢れたスタイルに仕上がっている。GT-R

 対する浜本さんは吉本興業の中でも熱狂的な旧車好き&スカイライン党であり、長年憧れていたケンメリ(3代目スカイライン)を今年購入! 寛平さん同様にエンジンから足まわり、排気系に至るまでトータルで手が入れられたGT-R仕様だ。「R仕様なんで、参加してエエんかなぁ」と心配していたのはここだけの話(笑)。寛平さんに誘われ、「是非」と即断でR’s Meetingへ参加となった。GT-R

 今回はトークショーに登壇いただくだけではなく、「来場されるオーナーさんと同じように、R’s Meetingを体感してもらおう」と企画。おふたりが希望される限り、すべてのコンテンツ(パレードラン、フリー走行、愛車撮影会など)などを体験いただけるよう準備した。

 当日、おふたりは8時に会場へ到着。寛平さんと浜本さんも富士スピードウェイは初体験とのことで、ピットレーンから見るグランドスタンドのスケールに「おぉ、すごいなぁ」「でかい」とのっけから大興奮! 準備したレーシングスーツ(寛平さんの分は特注で製作)に着替えていただくと「何か、レーシングドライバーになった気分や」とさらにテンションが上げ上げ! その姿をパドックで待機していたフリー走行(レーシングコースを自由に走れるR’s Meetingのコンテンツ)に参加する来場者が見つけ、ピット内が握手と撮影会場のように混雑したが、そこで発生するおふたりの笑いの渦がその輪を広げるように大きくなっていく。人気の高さをあらためて肌で感じるとともに、笑顔を絶やさないその姿にプロとしての自覚を垣間みた。GT-R

 また、おふたりの笑いのプロとしての立ち振る舞いは真逆。寛平さんは意外かもしれないが、普段は口数少な目なのだが、取材のカメラが向けられた瞬間にスイッチが入り、お茶の間で見る“コミカルな動きとギャグを繰り出すキャラ”に豹変。サッカーで例えるとここぞ! という瞬間に結果を出すベテラン選手のよう。一方の浜本さんは普段からTVや劇場で見る姿と変わらない。お笑いをするために生まれてきたトークの魔術師・明石家さんまさんと同じ雰囲気で、つねに話題をふりまき、周囲に楽しさを提供するパワーを持っている。GT-R

 そんなおふたりが浜本さんのケンメリに乗り込み、まずは最初の演目であるパレードラン(愛車で富士のレーシングコースをのんびり走る)参加のため、コースイン。先導車に続く約200台を従えた最前列からスタートし、来場者たちに手を振りながら、初めての富士のコースを3周したのだが、何だか浜本さんは少しご不満の様子。理由を尋ねると「景色を見ながらコースを走るのは楽しかったんやけど、こんなに広いのにほとんど2速、25km/hで走ってましたから、少しフラストレーションが溜まりましたわ」とのこと。GT-R

 その「愛車を思う存分走らせたい」という浜本さんの希望に応えるべく、急遽パレードランの直後にジャーナリストの桂 伸一さんのドライブによる同乗試乗を設定。試乗前、助手席の浜本さんの顔は笑顔の中に、初のサーキット走行で少し不安そうな表情も見られたが、走行後、降り立った顔は「めっちゃ楽しい〜」満面の笑み。かなりサーキットの魅力にハマったようだ。GT-R

 続いて、今年の特別プログラムとして初めての試みとなる「公開取材デモラン」では、寛平さん自身が愛車のR34をドライブし、富士のレーシングコースを体験いただく「寛平RUN」を実施。じつは寛平さん、昔はレーシングカーのS30型フェアレディZをストリート用に改造して乗っていたり、一時は真剣にレーシングドライバーを目指すことを考えたこともあるという筋金入りの走り好き。昨年、GT-R Magazineとメンテナンスを担当するGLION GOS LABO.とのの企画で岡山国際サーキットを20数年振りにR34で走ったことをキッカケに、再びスポーツカーで走ることの楽しさに目覚めたとのこと。R’s Meetingに参加されるなら、ぜひ富士でも走っていただきたいと時間を取ったのだ。GT-R

 とはいえ富士は初走行であるため、特別講師として桂 伸一さんが同乗。最初の2周は桂さんの運転で走りをレクチャー、後半2周は、寛平さんがドライブをしてコースを満喫いただくプラン。「桂はんにはなるべく控えめに走ってくれと念を押しときました。250km/hとか出されたらめちゃくちゃ恐い」とイケイケだった岡山国際と異なり少々及び腰だったが、ステアリングを握ったら、TVと同じでやる気スイッチオン。富士のストレートを240km/hで掛け抜けるなど、思いっきりのよい走りを来場者の前で披露。「岡山でも思ったけど、本当に安心して踏んでいける。恐くないねん」と同時に愛車GT-Rを絶賛した。御歳69歳になっても、アスリートとしての勢いが衰えない寛平さん。いやはや本当にお若い。GT-R

 圧巻だったのは11時40分から始まったGT-Rトークショー。桂 伸一さん、現ミスターGT-Rの田村宏志さんなど話術の冴えるメンバーが登壇したが、寛平さんと浜本さんの話に入ることができず、ほぼ沈黙。MCの荻原なお子さんさんでさえ仕切ることができず、トークに巻き込まれてしまうほど。とくに寛平さんは動的な笑いだけでなく、場の雰囲気を読み、まわりの登壇者を気遣いながら、巧みなトークワークを展開するプロの話術はさすが熟練のエンターテイナーと見ている誰もが“流石”と唸ったはず。このトークショーだけでもイベントに来場した価値はあったと思う。GT-R

 その後は、事前エントリーで選ばれ、プロカメラマンに愛車を撮影してもらえる人気の愛車撮影会に乱入したり、80社以上のプロショップが軒を連ねるイベント会場を練り歩いたりと、目一杯R’s Meetingを満喫した寛平さんと浜本さん。そこで見えたのは、いちオーナーとしてイベントを楽しむ笑顔だった。GT-R

 また、つねにレーシングスーツを着用していたことで目立っていたこともあるが、おふたりの向かう先々ですぐに人が集まり、声が飛び、手を差し出され、写真撮影を頼まれたが、滞在時間の関係ですべての来場者の要望に応えられなかったことを心苦しく思うなど、おふたりはファンに対して本当に優しく、サービス精神も旺盛であったことも印象に残った。「GT-Rを愛してる人が皆熱すぎて、僕らみたいな若輩者が申し訳なかったと思いましたが、参加してメチャメチャ楽しかった」と寛平さん。浜本さんは「R32が真剣に欲しくなりましたぁ、どうしょう。あ、ケンメリは置いときますよ」とGT-Rにあらためて惚れた模様。GT-R

 そして、「来年もまた参加したい」というおふたりの言葉は、参加したすべてのGT-Rオーナー、ファンの思いを代弁していると思う。寛平さんと浜本さんは芸の道でプロとして生業を立てているプロフェッショナルだが、スカイラインやGT-Rを思う気持ち、走って楽しいという思いはわれわれと何ら変わらない。クルマは人を繋ぐ。来年のR’s Meetingで再びおふたりの笑顔が見られることを切に願いたい!GT-R


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