家族もち=ミニバンは日本だけの方程式! アメリカや中国のファミリーに人気の車種とは

巨大マーケットでのファミリーカーの王道はやはりSUV

 カローラ vs サニー、マークII vs スカイライン/ローレル。そんなファミリカー対決が、日本の高度成長期では当たり前だった。

 ところが最近では、日系トップ3(トヨタ、ホンダ、日産)でファミリーカーといえば、ミニバンが売れ筋だ。ミニバンを持たないスバルとマツダは独自の商品戦略を駆使しているが、ディーラーの現場からは「やっぱりウチもミニバンが欲しい」という本音が漏れてくる。

 そんな日本でも最近人気が高まっているSUVだが、SUV発祥の国であるアメリカでは、SUVこそがファミリカーである。そうした傾向が近年、ますます高まってきている。

 従来、アメリカのファミリカーといえば4ドアセダンが当たり前だった。トヨタ・カムリ/カローラ、ホンダ・アコード/シビック、そしてフォード・トーラスがファミリカーの代名詞だった。

 それが90年代にジープ・チェロキーやフォード・エクスプローラーがファミリーユースとして使われ始めたことが、SUVのファミリーカー化への引き金となった。V8搭載のフルサイズクラス、またはV6搭載のミッドサイズクラスで各社がSUVのバリエーションを強化していった。それが2010年代に入ると、SUVの影響は一気にコンパクトクラスまでおよびはじめた。

 今年発売された新型トヨタRAV4や新型スバル・フォレスターも、アメリカでは人気のファミリーカーである。小型SUVブームは世界最大市場の中国にもおよんでおり、中国でもファミリーカーがセダンからSUVへと徐々にシフトしている。

変わり種はインドネシアの小型MPV

 世界的な広がりをみせるSUVのファミリーカー化。そうしたなかで、少し違ったトレンドがあるのが東南アジアのインドネシアだ。人口は日本の約2倍に相当する2億3000万人で世界4位の規模を誇る、自動車メーカーにとっても重要な市場である。

 そのインドネシアでファミリカーといえば、小型の3列シートMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)だ。そのきっかけを作ったのが、トヨタとダイハツだ。インドネシアはタイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどほかの東南アジア諸国とは、自動車に求めるニーズが少し違うことにトヨタとダイハツは目をつけ、2社が共同でインドネシア市場専用車を作った。

 それが、トヨタ「アバンザ」とダイハツ「セニア」だ。狙いは的中して、いまではインドネシアでファミリカーの定番としてなっている。ところ変われば生活形式が違い、その結果としてファミリカーの在り方も変わるのだ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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