【試乗】操る喜び満点! 新型トヨタ・マークX GRMNをドリキン土屋圭市がサーキットで試乗 (2/2ページ)

操る楽しさは新型スープラのプロトよりも上!

 ハンドリングは「80スープラが正常進化したらこんな感じかな?」と言った印象は従来モデルと大きく変わらないが、従来モデル+252箇所のスポット溶接打点の追加とスイングバルブ付ショックアブソーバーの採用も相まって、足の動きがよりシットリしたのと質感がプラスされている。

トヨタ・マークX GRMN

 決して軽いクルマではないし重量配分もよくないので限界自体はそれほど高くはないものの、とにかく「扱いやすく乗りやすい!!」の一言に尽きる。とくにコントロール性の高さはピカイチで、1~10までインフォメーションも途切れない。動き自体は非常に穏やかだがドライバーの操作に忠実に反応してくれるのでドリフトもグリップも自由自在である。

トヨタ・マークX GRMN

 欲を言うと、サーキットではちょっと足がストロークしすぎかな……と思う部分もあるが、4ドアのセダンであることを考えれば十分納得のセットだ。ちなみに新型は従来モデルでは標準装備だったカーボンルーフがオプション設定となったが、上屋の軽量化(10kg)は数値以上の効果なので、選択するべき。

トヨタ・マークX GRMN

 結論、トヨタFRの完成形と言ってもいい仕上がり。もちろん、新型スープラとはコーナリングスピードや限界などは適わないが、操る歓びやコントロールする楽しさ……と言った数値に現れない官能性はむしろ勝っていると思う。じつはマークX GRMNに乗って成瀬さんの“味”を感じたが、彼の意志をシッカリと受け継いだテストドライバーが育っていることがオレは何よりも嬉しい。

トヨタ・マークX GRMN


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