透過率をクリアしたフィルムなのに違反? クルマのウインドウフィルムの効果と思わぬ落とし穴 (2/2ページ)

元の窓自体に色が付いていると透過率で違反になることも

 フロント向けとして、実際に市販されていたり、プロのサービスとして提供されているものは当然70パーセントで、そうなるとフロントガラスにも当然貼れる。少しでもゴミが入ったり、気泡が残ると、視界の妨げにはならないにしても気になって仕方がないので施工自体は大変だが、うまく貼れれば言われないとわからない程度に仕上がる。

 もし透過率70パーセント未満で警察に捕まった場合はどうなるかというと、整備不良扱いで3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金。実際は反則金7000円(普通車の場合)、減点1点となる。実際に透過率チェッカーを使っての取り締まりがされているし、その場で剥がせない場合は整備不良のステッカーが貼られて、後日に改善チェックが必要となる。

 なんとなく自分のクルマは透明だから大丈夫だろうと思うかもしれないが、一部の車種ではガラスに薄く色が付いていることがあり、問題ない透過率のフィルムを貼っても70パーセントを切ってしまうこともあるので要注意だ。心配なら、事前にチェッカーで測ってもらってから施工してもらうようにしよう。

 また、輸入車の一部では以前から、フロントガラス自体に断熱効果をもたせている例もある。もちろんこの場合はフィルムを貼る必要はないので、運転席と助手席のサイドを貼ればいい。この断熱ガラスは国産車でも最近は増えてきているので、クルマ選びのポイントにしてもいいだろう。ちなみに輸入車のガラスは電波を通さないものもあるが、国産車に採用されているものは、その心配はない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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