使い勝手でセレクト! 売れ筋4ジャンルのナンバーワン使える国産車を決定 (2/2ページ)

一般家庭の10日分の電気がまかなえるクルマも存在

ミニバン部門NO.1:ホンダ・ステップワゴン

 Mクラスボックス型ミニバンのなかで、走行性能、走りの質感でライバルをリードするのがステップワゴンHV。しかも、使い勝手面でも優位に立つ。その理由は、第5のドアと呼べる、バックドア=わくわくゲートのサブドアの存在。人やペットがバックドア側からでも乗り降りすることができ、便利なだけでなく、本当にわくわくできる使い勝手がある。

 2列目席がクラスで唯一、横スライドできず、2列目キャプテンシートをセミベンチシート化できず、HVでもAC100V/1500Wコンセントが最上級グレードでしか選べないのは残念だが、低床、両側スライドドア、サブドアによる乗降性はピカイチ。

SUV部門NO.1:三菱・アウトランダーPHEV

 タフで安心感たっぷりの使い勝手で選ぶなら、アウトランダーPHEVに尽きる。アウトランダーは世界中で定評あるパジェロから受け継いだ、三菱自動車自慢の悪路や雪道で絶大なる威力を発揮するS-AWC=本格4WD機能を備え、4輪をモーターで駆動。まさに全天候型の万能オールロードカーなのである。

 さらに車載の100V/1500Wコンセントから電気を取り出し、車内外で1500Wまでの家電品が使え、家庭への給電もできるのだから画期的。その給電はV2Hという機器でクルマに蓄えた電気を家庭で使える仕組みのことで、満充電のバッテリーのみで一般家庭の約1日分、バッテリーと満タンのガソリンがあれば最大約10日分の電気がまかなえる! のだから超便利・超安心。

 万一の災害や停電時にライフラインが寸断し、たとえばペットと避難所に入れなくても安心。アウトランダーPHEVが愛犬とのマイ避難所、マイ給電(発電)ステーションになりうるわけだ。

 シートアレンジにしても、後席を格納することで、ラゲッジスペースのフロア長は1600mmに達し、フロアに少し角度はあるものの、車中泊も可能。アウトドアでも大活躍してくれること必至。地震大国日本における、保険的意味合い、万全の使い勝手をもつクルマでもあるのだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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