走りが無視できる! デザインだけで選んでも後悔しない「イケてる内外装」のコンパクトカー4選 (1/2ページ)

デザイナーがサラっと描いたイラストが実車になったモデルも

 どんなに「走りがいい」と評判のクルマだって、スライドドアや広い荷室が使いやすいクルマだって、いざ自分が毎日乗るところを想像すると、「なんか違うんだよなぁ」とテンション下がっちゃうことってありますよね。クルマだって、自分に似合わないと感じたら身につけない、洋服やバッグやアクセサリーと同じです。見た目の第一印象の良し悪しや、目の前にした時にトキメくかどうか。

 そこで一気に気持ちが盛り上がったクルマならば、ちょっとくらい走りや使い勝手がダメだろうと、アバタもエクボ。目をつむって可愛がることができるものだと思います。そこで今回は、内外装で心をギュッと掴まれる、一目惚れ率の高いコンパクト&軽自動車をご紹介したいと思います。

1)ホンダ・N-BOX SLASH

 まずは、軽自動車なのにこだわりまくりの内外装がド肝を抜く、ホンダ・N-BOX SLASH。なんたって、開発のきっかけはデザイナーが遊びでサラっと描いたイラストだったというんだから、利益なんて二の次、ノリで作ったとしか思えないクルマなんです。

 外観はベースとなった初代N-BOXのルーフを100mmカットした、チョップドトップ。古き良きアメリカ車のようなスタイリッシュさで、生活臭が表われやすい軽自動車らしからぬ雰囲気です。

 インテリアも、それぞれのテーマで徹底的に色やデザインを統一した、8タイプを用意。真っ赤なインテリアにチェッカーフラッグ柄が入った、アメリカンな「ダイナースタイル」や、太陽と青空と海をイメージしたハワイアンな「グライドスタイル」など、どれもその世界観にビックリすること間違いなし。

 車内の音響の良さにもこだわっていて、優れた重低音を奏でるバックロードホーン型サブウーファーなど、これまた軽自動車にはありえない、高性能なスピーカーによるサウンドマッピングシステムも用意されています。お気に入りのスタイルで、心ゆくまで好きな音楽を楽しめるN-BOX SLASH、かなりオススメです。

2)マツダ・デミオ

 続いては女性にとくに響きそうな、エレガントで上質なインテリアで攻めている、マツダ・デミオ。外観ももちろん、新世代マツダデザインで素敵なんですが、このクラスのコンパクトカーにはなかなか無い、豪華なレザーインテリアがすごいのです。

 たとえば、ドアを開けると思わず「うわぁ」とため息が漏れる、優雅なホワイトレザーで統一したインテリア。ちょっとセクシーで落ち着いたブラウン系のレザー・ディープレッドも素敵です。またファブリックでも、ルージュのように深みのあるクロス・レッド(千鳥格子)がなんとも妖艶な空間を演出。

 色や素材だけでなく、絶妙なパイピングが入ったり、厚みのあるクッションの座り心地も良くて、思わずウットリしちゃいそう。とにかく上質なインテリアにこだわる人には、デミオです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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