ドル箱商品なのになぜ? アメリカメーカーがコンパクトカーに本格参入しないワケ (2/2ページ)

アメリカ市場はコンパクトSUVへシフト

 アメ車の主力メーカーは、その昔ビック3と呼ばれ、近年ではデトロイト3と呼ばれる、GM(ゼネラルモーターズ)、フォード、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の3社だ。

 GMのCセグメントといえば、シボレー・クルーズである。アメ車という枠組みを超えて、世界戦略車として開発されたGMの自信作だ。だが、どうしてもアメリカでアメ車を購入する人は、SUVやピックアップトラックが主体となってしまい「コンパクトカーは、長年に渡り日本車が人気だし、品質もサービスもいいから」と、クルーズ人気は長続きしなかった。

 フォードの場合は、フォーカスがある。同車の商品開発と設計はドイツのフォードヨーロッパが担当したのが始まりで、欧州仕込みのスポーティな乗り味とハンドリングを強調して、一時はそれなりの人気があった。事実、筆者も2000年代半ばにカリフォルニア州内でフォーカスの新車を購入している。

 また、FCAの場合、クライスラー時代にダッジ・ネオンがあり、チューニングカーのベース車としても一時人気があった。リーマンショック後しばらくして、FCAとして組織に再編されてからは、FCAとしてコンパクトカー開発はフィアットが請け負うようになった。

 こうしたアメリカCセグメント市場の経緯があるなかで、いま起こっているのがコンパクトSUV市場の急拡大だ。カローラからRAV4へ、またシビックからCR-Vへと、ドル箱商品の流れが変わってきたのだ。

 SUVを得意とするデトロイト3としては、こうしたトレンドを転機を捉えて、反転攻勢に出てくる模様だ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

-

愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

新着情報