軽トップ独走中のホンダN-BOX危うし! 日産デイズ&三菱eKにあってN-BOXにないものとは (1/2ページ)

渋滞時の前走車追従機能で疲労軽減できるは大きなメリット

 日産デイズ、三菱eKワゴン/eKクロスの登場で、軽自動車の概念は一変。何しろデイズは日産がイチから開発したハイトワゴンであり、軽自動車としてあり得ない!? 機能、装備満載なのである。

 そんな新型軽ハイトワゴンを迎え撃つのは、今、日本で一番売れているクルマ、ホンダN-BOXだろう。ジャンルは違うとはいえ(正確には今後登場するはずの日産デイズルークス、三菱eKスペースが直接のライバル)、現時点で、「魅力溢れる軽自動車」という意味では競合することは間違いなしなのである。

 では、日産デイズ・ハイウェイスター、三菱eKワゴン/eKクロスにあって、ホンダN-BOXにないものとは? ここであえてデイズをハイウェイスター限定としたのは、装備類の基準がまったく違うから。

 まず、日産デイズ・ハイウェイスターとホンダN-BOXを比較してみると、日産デイズ・ハイウェイスターには軽自動車初の「プロパイロット」が用意されている。これには同一車線内半自動運転機能で、約0~115km/hで作動する渋滞追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)や、ステアリング制御まで行う車線維持支援システムが備わっている。

 ホンダN-BOXにもこれまで軽自動車唯一のACCが用意されていたじゃないか……と思うかもしれないが、ホンダN-BOXのACCは約35~110km/hの速度域でしか作動しない。つまり、ACCの恩恵を感じやすい渋滞時には使えないのである。

 さらに日産デイズ全車に先進の安全運転支援機能として用意される踏み間違い衝突防止アシストは、ホンダN-BOXにない後退時ブレーキ制御まで完備。高級車さながらである。そう、先進の安全運転支援機能で軽自動車最先端、どころか下手なコンパクトカー、中級車をしのぐ充実ぶりなのである。

 しかも、日産デイズ・ハイウェイスターとeKクロス全車には、リチウムイオンバッテリー(セレナのS-ハイブリッドはまだ鉛バッテリーだ)のマイルドハイブリッドが加わる。微小なモーターアシストとはいえ、よりトルキーな走りと低燃費、アイドリングストップからのスムースな再始動・発進をアシスト。このハイブリッドシステムもホンダN-BOXにない切り札となりえる。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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