クルマの電源は入っていないのになぜ? 長期間乗らないとバッテリーがあがる理由

セキュリティやスマートキーなどで密かに電気を消費している

 JAFの年間出動理由でも、つねにトップとなっているバッテリー上がり。ヘッドライトなどの消し忘れなどうっかりミスがあったときならわかるが、装備品のスイッチを切っておいても、長期間クルマに乗らないとバッテリーが上がってしまうのはなぜなのか? それは「暗電流」といって、イグニッションOFFの状態でも消費している電流があるため。

 クルマには、ECU(コンピュータ)、時計、カーナビ、オーディオ、セキュリティ、ETC、スマートキーシステムなど、常時バックアップ電源を必要としているものがあり、これらが消費している暗電流は、一般的に10~30mA(0.24Ah~0.72Ah/日)といわれている。

 クルマのバッテリーは、その容量の60~70%の放電で、エンジンを再始動できなくなるといわれているので、元気なバッテリーだったとしても、充電(=エンジンをかけて走行する)しなければ、バッテリーが上がってしまう可能性は大いにあり得る。

「一般社団法人 電池工業会」の資料には、容量が27Ahのバッテリーを例にした具体的な数字が示されていて、それによると、27Ahの70%(27Ah×0.7)は18.9Ah。つまり、18.9Ah消費するとエンジンがかからなくなる可能性があり、暗電流が30mAであれば、18.9Ah÷0.72Ah/日≒26日でエンジンがかからなくなるとある。

 もちろん、バンテリーの容量、充電状態、劣化具合、暗電流の量は、クルマによって違うので、あくまで目安としか言えない。だが1カ月以上クルマに乗る予定がないとしたら、バッテリーのマイナス端子を外しておくといいだろう。

 こうしておけば、暗電流は流れなくなるので、バッテリー上がりはかなり防げる(その代わり、時計やオーディオなどの各種設定はリセットされてしまう)。また、バッテリーの寿命は使用開始から3〜4年といわれているので、使用頻度に関わらず、4年に一度ぐらいは新品に交換した方が安心だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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