エクステリアデザインだけじゃなく走りにも磨きを掛けた新型レクサスRXが公開

新採用のハイビームシステムを導入し、夜間の安全性を高めた

 レクサスは5月30日、マイナーチェンジを施した新型「RX」を世界で初公開した。日本での発売は8月下旬の予定だ。RXは、SUVを数多くラインアップするレクサスブランドのなかで、ミドルクラスとなるモデル。

 まずエクステリアだが、フロントのバンパー部から、サイドのキャラクターラインに連続性をもたせることで、流れるような勢いあるデザインとしている。さらにリヤは、マフラーやアンダーガードなどを水平基調として、より幅広い印象をもたせるなど、全体に迫力が増した。レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルにL字モチーフのブロックメッシュパターンを採用し、グリルに抑揚と立体感を生んでいる。

 加えてヘッドライトユニットを小型化し、シャープな印象に。リヤコンビランプはレクサスの「L」を4つ重ねたモチーフを配置し、下部はそれを反転させた形状として、レクサスであることを主張している。

 インテリアは使い勝手を向上。ナビゲーションのタッチディスプレイ化、USBソケットの増設、スマートフォン収納場所の設置、タッチバッド式のリモートタッチの装備など、より便利になっている。

 また、3列シートモデルに関しては、3列目シートを改良。「足もとの空間重視」「ラゲッジ容量重視」という2種類のシートポジションを設定した。

 もちろん走行性能にも手が加わっている。スポット溶接の打点を増やし、さらに構造用接着剤の接着長を延長することで、ボディ剛性をアップ。走りの質感、操縦安定性などに寄与している。加えてハブベアリングの剛性も向上し、レスポンスを高めると共に、スタビライザーバーの剛性をアップしてロールを低減、アンダーステアを減らしてよりオンザレールのコーナリングを可能としている。

 さらには電動パワステのチューニング、電子制御装置であるアクティブコーナリングアシスト(ACA)の採用、ダンパーにフリクション・コントロール・デバイスが追加されるなど、徹底的に走りを磨き上げた形だ。

 装備面ではほかにも、新たに世界初のブレードスキャン式AHS (アダプティブハイビームシステム)を採用している。AHSは、対向車や前走車などの部分だけ遮光し、その他の部分は遠くまで照らすことができるハイビームの装置だ。

 今回新たに採用されたブレードスキャン式のAHSは、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす仕組みだ。ブレードミラーの回転に同期させてLEDの光を適切なタイミングで点灯、消灯することで、細かい配光の制御が可能となり、これまでのAHSよりもハイビームの照射範囲を拡大。対向車や前走車を眩惑することなく、早めに歩行者などを認識することができる。


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