乗りつぶし派の買い替えどきは? 普通に乗れるクルマの寿命とは (1/2ページ)

生産終了後10年間はパーツの確保に困らないが……

 クルマの寿命をどう考えるかはなかなか難しい問題だが、ここ数年は確実に使用年数は伸びている。

 一般財団法人 自動車検査登録情報協会の資料を見ると、

「平成30年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.24年となり、前年に比べ0.33年長期化し、3年連続の増加で過去最高となった」

 とある。

 10年前の平成20年に比べると1.57年延びていて、長寿化の傾向は続いている。

 巷では、10年10万kmがクルマの寿命のひとつの目安とされてきたが、メーカーの保証期間も「新車から5年もしくは10万km」(特別保証)がついていることからも、10万km以上が当たり前の時代になってきたようだ。

 以前、国産のスポーツモデルの開発責任者とお話したとき、「このクルマの寿命は、どれぐらいを想定しているのか」と訊ねたところ、「乗り方次第、メンテナンス次第ですから、何年何万kmとは言えません。自分としては、皆さんに愛され続けて、ずっと乗ってもらえるクルマであってほしいと考えています」と答えてもらったことがある。

 現実的にはその車種が生産終了となったあと、重要保安部品や主な補修パーツは10年間メーカーから供給される保証がある。しかし、その後は徐々に製造廃止や欠品となり維持が難しくなっていくので、車体の生産中止後10年というのはひとつの目安になるだろう。

 ただ、人気車種に関しては、15年後や20年後でも補修パーツや代替えパーツが入手できる場合がある。その車種専門店といえるようなガレージがあればパーツのストックも豊富で、より長期間乗り続けられる可能性が高くなる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報