ノートかアクアかそれとも……? 国産人気コンパクトカー5台を徹底比較しベストバイを決定 (2/2ページ)

カップルや走りを楽しみたい人向けのコンパクトカーも!

4)マツダ・デミオ

 デミオはズバリ、CX-3同様に(CX-3はデミオがベース)、カップルズカーだ。コンパクトさとデザインを優先した小粋なコンパクトカーだけに、後席は重視していない。

 しかし、このクラスでガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジンが選べる希少車種であり、クリーンディーゼルはトルキーで走りやすく意外なほど静かで走りは上級感たっぷり。

 インテリアのオシャレ度も国産コンパクトカー随一と言える。何しろホワイトのレザー内装が選べるほどだ。

 しかも、2014年のデビュー以来、度重なるユーザー本位の改良を受け(だから買うタイミングが難しいのだが)、クラス唯一のブラインドスポットモニターを始め、360度モニター、ACCなども用意。後席ひざ回りスペースは約10cmと狭いものの、主に2人以下の乗車なら、デザインも含め、なかなかの選択肢になるだろう。

5)スズキ・スイフト

 スイフトは標準車とスポーツのふたつの車種があり、あえてスイフトを選ぶなら、価格は一気に180万円オーバーにハネ上がるものの、 スポーツを選ぶべきだ。

 スイフトスポーツはパワフルな1.4リッターターボエンジンを搭載し、6速ATのほか6速MTを選べ、走りの質感、操縦性、フットワークテイストはほとんど欧州のコンパクトスポーツハッチ。走り好きな人にすすめられる数少ない国産コンパクトでもある。

 そしてむしろ標準車より燃費性能がいいのも魅力。大人に似合う、クルマがわかっている人が選ぶ1台。ちなみに後席ひざまわりスペースは、アクアと同じ約16cmです。

 というわけで、現時点で走りにこだわる人にとって“買い”なのは、デビューがもっとも新しくもあるスイフトスポーツ。カップルズカーとしてはオシャレなデミオ、燃費最優先なら定評あるトヨタフルハイブリッドのアクア。e-POWERによる新鮮なドライブフィールを体感したいならノートということになる。フィットは新型の登場まで数カ月だから、それを踏まえての選択になる……と言っておこう。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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