クルマで走っていても傾斜がイメージできない? 勾配を示す標識はなぜ角度ではなく「%」表記なのか (2/2ページ)

「%」と傾き度合いをイメージできるようにしておくと便利

 どうだろう。正直な話、斜度5.71度といわれても、10%勾配といわれたときと同じぐらいピンとこないのではないだろうか? ちなみに100%勾配=斜度45度となる。どっちにしろピンとこないなら、計算をせずに表記できる「%」のほうがいいのでは、といってしまったらちょっと乱暴すぎるだろうか?

 余談だが、日本一の急勾配は、大阪府と奈良県の県境にある国道308号線の「暗峠」(くらがりとうげ)。最大勾配はなんと37%! 平均勾配も大阪側で20%という難所中の難所。東京の東大和市にも、37%勾配の坂があるという(37%勾配は、角度でいうと約20度)。

 天下の険といわれ、ホンダ初の4ストロークバイク、ホンダドリームE型(150㏄)の伝説の“箱根越えテスト”の舞台となった、国道1号線の箱根峠でも、最大勾配は13~14%……。

 かつて富士スピードウェイに30度バンクがあったが、あの人が立つのも難しいような30度バンクが坂道だとすると、58%勾配になる。

 いずれにせよ、「急勾配あり」の警戒標識がある以上、「%」で傾き具合がイメージできるように、自分の基準になる坂とその「%」をインプットしておくといいだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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