犬好き要注意! 愛犬とのドライブでありがちな危険&道交法違反な行為3つ (2/2ページ)

海外ではペットとのドライブにも厳しい制限がある

3)リヤワイパーに汚物入りの袋を下げる

 そして、これもよく見かける行為が、リヤワイパーに愛犬のうんちを入れた袋をぶら下げて走っているクルマだ。そもそも車体になにかをぶら下げていること自体が道路交通法違反。道路交通法第55条に「乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない」とある。というより、そもそも、うんちをぶら下げて走っていること自体、カッコ悪いでしょ。後続車に対して失礼でしょ!!

愛犬

 しかも、もしその袋が落ちてしまった場合、車体からものを投げたのと同じで、それを禁止している道路交通法第76条第4項第5号の違反になる可能性大である。とはいえ、ドライブ先で愛犬がうんちをして、持って帰ること自体はいいことだ。ラブラドールレトリーバーとジャックラッセルの2頭と暮らすわが家では、「うんちが臭わない袋BOS」を重宝している。

 元々、医療用の防臭袋で、それに入れて密閉すれば、車内に置いても臭わない。トランクなど、飼い主と愛犬家ら遠い場所に置いておけば、さらに気にならない。愛犬とのドライブの必需品であり、それこそトイレが使えない災害時にも大活躍してくれるアイテムというわけだ。インターネット通販などで購入でき、小型犬ならSサイズ、中大型犬ならMサイズが使いやすい。

 ちなみに、日本では違反にならないけれど、福祉の国であると同時に、動物、ペットの福祉でも世界をリードする先進国スウェーデンでは、ペットの管理についても厳しく取り締まられている。クルマにケージを積み、ペットを乗せて移動する場合、3時間以上連続して閉じ込めてはいけない。違反すると厳しく取り締まられるらしい。愛犬

 日本でも、東洋大学の国際観光学科に「ペットツーリズム論」という科目があり、そのシンポジウムに参加したことがあるのだが、やはり国内でも、愛犬とのドライブ旅行、狭い空間での窮屈な移動は、3時間以内がよいという話もあった。毎月のように愛犬2頭を連れてドライブに出掛けているわが家の場合、最善の快適を保ちつつ(乗車場所、その快適度、空調、換気、水分補給など)、2時間に1回はサービスエリアのドッグランや緑地に出して新鮮な空気を吸わせ、お散歩し、排泄させ、水分補給をさせている。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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