大好きなペットでもクサいのはイヤ! クルマに動物臭残さない方法と染みついた臭いをを消す方法 (1/2ページ)

いかに車内へ動物臭を残さないかがポイントに

 わが家ではもう何十年もの間、犬たちと暮らし、毎日のようにクルマに乗せ、月に何度かは長距離ドライブをしている。そこで気になるのが、車内のペット臭。自分のクルマならともかく、仕事柄、自動車メーカーからお借りした新車に愛犬を乗せてロケ先に向かうこともしばしばあり、返却時、ペットを乗せていた痕跡をかんぺきに消さなければならないのだ。

 愛犬家仲間から「車内のにおい、なんとかならないものか?」と質問されることも多いのだが、狭く、エアボリュームも少ない車内にペットを乗せて、動物臭が残らないわけがない。また、マイカーに愛犬を乗せていると、飼い主はそのにおいに気づきにくいのも事実だ。つまり、慣れ。しかし、他人が乗車した場合、それは異臭に感じられるのである。

 では、車内のペット臭を除去するにはどうしたらいいのか? だが、その前に重要なのが、“ペット臭を残さない乗せ方”なのである。わが家の場合、愛犬の乗せ場所には、バスタブタイプのペット用ベッド(後席)や、後席シートバックから壁面まで覆ってくれるフルカバー(ラゲッジ)を装着している。どちらも合成皮革製で汚れにくく、においの付着も最小限、汚れてもぬれタオルでサッとふくだけできれいになるタイプだ。

 後席に装着するペット用のアイテムは、国産、輸入自動車メーカーの純正品としても用意されているが、オススメは、シートベルトで固定できるソフトクレート、または前後ヘッドレストに固定する、もしくはドア内張り部分まで覆ってくれる上記のバスタブタイプの愛犬用ベッドだ。

 じつは、ボクがプロデュースしたフォルクスワーゲンとボルボのバスタブ状の後席用ベッドは、後席にピタリと納まる、横長の箱状&底クッション付きの愛犬専用ベッドで、本体の素材は高級感ある合成皮革。意外に抜け毛が回り込む裏面にも合成皮革を使用し(ここもポイント)、抜け毛のからみなし。合成皮革ならではの清掃性の良さとともに、それがペットの安全対策に、さらに車内のペット臭対策にもなっているわけだ。もちろん、エアコンの風通し、前席の飼い主とのアイコンタクトを可能にする、前部の大きなメッシュ窓も採用。ボルボには小中型犬用のハーフサイズも揃っている。※ボルボの後席用ベッドは近日発売予定

 また、どちらも犬の乗降時に、二重になっているサイド部分を外側にたらすことができ(SUVの車高にも対応)、サイドシルの傷や汚れ、シートとサイドシルのすき間に落ちる抜け毛汚れ防止効果を備えている。空気中に舞った抜け毛はともかく、車内をほぼ汚さずに済む設計なのである。

 それだけでも、ペット臭はもちろん、車内の抜け毛汚れもほぼ防ぐことができるのだ。とにもかくにも、シートやラゲッジルームに何も敷かずに愛犬を乗せる行為をしないだけで、ペット臭は劇的に解消する。ただし、布地のカバーやバスタオルなどを敷く場合は、マメに、というか、1回乗せたごとに洗わないと、染みついたにおいが残り、放置したぞうきんのような悪臭が漂うから要注意。そのためわが家では、合成皮革、またはビニール素材のベッド、カバーにこだわっている。

 ただ、これだけでは空気中に漂うペット臭をシャットアウトできない。できれば、愛犬に着やすいドッグウエアを着用させて乗せると、ペット臭はもちろん、抜け毛汚れもかなりのレベルで防ぐことができるのだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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