【試乗】瞬く間に260km/h超え! 「AMG A 45 S 4マチック+」が富士スピードウェイでみせた2リッター最強の走り (1/2ページ)

なぜ富士スピードウェイで? 走らせた瞬間疑問は吹っ飛んだ

「AMGから試乗会の招待状が届いています」。編集部からそんな案内が届いたのは12月初旬のことだ。もちろん回答するのに時間は必要なかった。

 ただ、試乗ステージが富士スピードウェイだと聞いて、はたと首を傾げた。というのも、その数日前には山梨県でメルセデスのオールラインアップ試乗会が開催されていた。日が近い年末に、わざわざ日を改めて試乗会を開催するには、とても公道では性能を試すことのできない、よほどのモンスターなのだろうと想像したわけだ。ちなみに富士スピードウエイを貸切るのは、相当に高い金額を支払わなければならない。

「試乗車は、『A 45 S』です」。その、モンスターと想像した車名を聞いて腰を抜かしかけた。わざわざグランプリサーキットを貸し切ってまで開催するにしては、小粒のような気がしたからである。

「GTクーペか「GT-R」か、あるいはもっと過激なマシンが日本上陸でもしたのか」。編集担当にそう問いただしたものの、メルセデスラインアップのなかの最小モデルの「A」だという。

 なんともモヤモヤした気持ちのまま、当日の朝、富士スピードウェイに向かったのである。だから僕は、ヘルメットも持参していなかった。

 ただし、試乗車の「A 45 S 4マチック+」を走らせた瞬間に、富士スピードウェイで開催した理由が判明した。とてもじゃないけれど、「A 45 S 4マチック+」の限界を公道で引き出すのはリスクを伴うことを悟ったのだ。

 コントロール性は優れているから、公道であっても全く危険ではない。だが、とにかく速すぎるのだ。


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