軽で5年連続トップのホンダN-BOX! 日本一売れていても手放しでは喜べない軽自動車特有の事情とは (1/2ページ)

ホンダはN-BOXに頼り切った国内販売が続いている

 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が、それぞれ2019年12月の登録車と軽自動車の通称名別(車名別)販売ランキングを発表した。そして12月の販売台数が発表になれば、2019暦年(2019年1月から12月)締めでの販売台数もまとまったことになる。

 登録車と軽自動車を合わせた、つまり2019暦年締めで日本一売れたクルマは、25万3500台を販売したホンダN-BOXとなった。ホンダのプレスリリースによると、登録車と軽自動車を合算した統計では3年連続、軽自動車のみでは5年連続の首位となったとのこと。

 日本一売れているという名誉に輝くのはもちろん喜ばしいことと思えるのだが、本稿執筆時点では、まだホンダから2019年12月の販売実績が発表となっていないので、2019年1月から11月での、ホンダの四輪車総販売台数をみると、68万2901台となっている。そのうち軽自動車(届出車)の販売台数は34万3283台となり、軽自動車の販売比率が約50%となっている。

 過去5年間の同時期(1月から11月の累計販売台数)と比較すると、軽自動車の販売比率は2015年が約47.6%、2016年が約45.5%、2017年が約47.1%、2018年が約49.4%となっており、一部前年比で販売比率が下がっているものの、軽自動車販売比率が年々アップしてきたことがわかる。レジェンドやNSX、オデッセイなど高額車両もそろえるメーカーで、軽自動車販売比率50%(そのうちほとんどがN-BOX)はかなり突出しているといってよい。

 さらに、全軽自協統計による2019暦年締めでの販売台数でみると、ホンダの軽四輪乗用車の販売台数に占めるN-BOXの販売比率はじつに約83.3%、商用車も含めたホンダの軽自動車総販売台数で見ても、約69.4%となっている。

 ホンダ以外のメーカーでも軽自動車に頼った新車販売を行うところはあるが、ホンダの場合は軽自動車というよりは、N-BOXに頼り切った国内販売が続いているといえよう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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