【再起不能も!】たとえ走れても放置してはいけないクルマの故障や不具合5つ (1/2ページ)

パンクに気づかないとボディにまで被害が及ぶ

 クルマの故障や不具合はどうしても発生してしまうもの。クルマ自体の品質は上がっていても、消耗品がある以上、メンテ不良などが原因でなにかしらトラブルが起こる可能性がある。起こったとしてもすぐに気が付けばいいのだが、そのまま走ってしまった場合はどうなってしまうのだろうか? パート別にまとめてみた。

1)パンク

 道路の管理が良くなったといっても、釘などを踏むのは避けられない。トレッドに上手く刺さった場合、そのまま走れることができてしまい、完全に抜けるまで数カ月かかることもある。もちろんその間に少しずつ抜けるので、どこかのタイミングで気が付くしかない。そのためにも1カ月に一度の空気圧点検は励行したいところだ。

 なんらかの原因で裂けてしまう、いわゆるバーストの場合は気が付きやすいが、最近のタイヤはサイドの剛性も高いのですぐに気が付かないことも。そのまま走ると(少しなら走れてしまう)、ホイールまでガリガリになるだけでなく、裂けたタイヤがフェンダーを叩いたりして、ボディにも被害が及ぶことがある。

 また、BMWなどはパンクしても走れるランフラットタイヤを装着しているが、これこそわかりづらい。その対策として各車輪に空気圧モニターを付けて、発生した場合に知らせるようにしている。

2)ドライブシャフトブーツ

 これも長期で見ると消耗品で、10万km前後ぐらいから破れる可能性が高くなる。ミッションやデフから各車輪に力を伝えるドライブシャフトの両端に付いていて、役割としては内部のベアリングやジョイントがある。ミッション側は比較的シンプルだが、車輪側は操舵もするので複雑で、そこを潤滑するためにゴムのブーツを付けて、内部にグリースを充填している。

 そのためここが破れるとまずグリースが飛び散る。この段階で気が付けばグリースをきれいに拭き取って、新品のブーツにすればいいが、グリースが切れたまま走ったり、曲がったりしていると、ジョイントが摩耗して、異音が発生したりする。こうなると、シャフトやジョイントごと交換することになる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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