「世界で通用しない」のではなく「させない」! 日本が日本のために作った「国内専用車」のスゴさとは (1/2ページ)

軽自動車が国内シェアを広げているのは偶然ではない

 軽自動車をはじめ、日本でしか買えない「日本専用モデル」が存在している。グローバルなクルマづくりが当たり前となっているが、ユーザーからすると国内専用モデルには、選ぶだけのメリットがある。いや、むしろ国内専用モデルを積極的に選ぶべきだと感じるほどだ。

 国内専用モデルの代表格といえるのが日本独自のカテゴリーである軽自動車。エンジン排気量、ボディサイズが制限されているため基本的にグローバル展開していない(できない?)、真正の国内専用モデルだ。

 その軽自動車が、直近の10年以上にわたり国内シェアを広げているのは偶然ではない。

 日本社会の高齢化が進み、国内の自動車マーケットは縮小している。そのため登録車においてはグローバルモデルを日本に合わせたモデルが増えていった。コンパクトカーにおいてもグローバル化の波は確実に押し寄せ、日産マーチや三菱ミラージュは東南アジアで生産しているモデルを日本に輸入している。

 グローバルモデルの出来が悪いというわけではないが、最大公約数的なクルマづくりになるのは否めない。大筋での走りにおいては問題なくとも、使い勝手などのディテールでは国内専用モデルが有利になる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

新着情報