ズボラ派はフッ素! マメ派はシリコン! 「液体ワイパー」を選ぶなら成分が大切な理由とは

成分の違いによって得られる効果も変わる!?

 事前に塗っておくだけで、雨を弾いてワイパーの使用を飛躍的に抑えてくれ、視界の確保に大いに役立つのが、液体ワイパーとも呼ばれるガラスコーティングだ。愛用している方も多いのではないだろうか。ガラコやレインX、アメットビーなどブランドもいくつかあって、選ぶ際はお気に入りのブランドで選ぶか、パッケージの「45km/hからノーワイパー!」といったキャッチコピーで選ぶことがほとんどだろう。またフェルト付きなど、塗り込みやすさというのも判断の基準になるかもしれない。

 基本的にはどのメーカーもラインアップしており、そして効果はだいたい同じと言っていい。だが、それ以前にガラスコーティングには大きく分けてふたつの成分があるのをご存じだろうか。

 具体的にはシリコンとフッ素のふたつで、効果的に前者はより低速で効果を発揮し、後者は持続期間が長いのが特徴となる。つまり、シリコンはより飛びやすいが、短期間しか持続しなし、油の一種なので被膜が落ちてくると油膜のような状態になることがある。一方のフッ素では、飛び始める速度はそこそこながら、1年間持続を可能にしているものもあるといった違いとなる。

 両方を配合した良いとこ取り的なアイテムもあるが、両者それぞれの効果を発揮させるのは難しいようで、実際のテストではどっち付かずだったというのが正直なところだ。

 だから、購入する際はただなんとなくパッケージの売り文句で決めるのではなく、自分が重視するのは飛びか耐久性かをはっきりさせて選ぶといいだろう。また、どちらのタイプも効果を最大限に発揮させるためには、効果が落ちてきたらそこにすぐ上塗りするのではなく、ガラス用のコンパウンドで古いコーティング被膜を取り除いてから、新しく塗り込むと性能を最大限に引き出すことができるし、クリアな視界を確保できる。

 選ぶところから、作業まで、ひと手間かけてやると、目的の効果を最大限に引き出すことができるというわけだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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遠藤ミチロウ、岡江久美子

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