新車購入客は激減なのに激務で「崩壊」の危機も! コロナで苦しむディーラーマンの声 (1/2ページ)

コロナウイルスへの対策は強化されている

 2020年4月7日に一部地域に緊急事態宣言が発出されたころ、新車販売店では、新型コロナウイルス感染予防対策として、時短営業や、スタッフのマスク着用、店頭でのアルコールなどでの手指消毒、点検入庫車両の消毒などが行われていたが、ソーシャルディスタンスの確保などは不十分で、「大丈夫なのかなあ」と思う人が多いだろうというレベルであった。そこで、ゴールデンウイーク突入直前に改めて新車販売現場をまわってみると、より突っ込んだ対策が打たれていた。

 いくつかのメーカー系新車販売店のショールームの状況をお伝えしよう。入口に入るとアルコールなどの消毒液が置いてあるため、まずは手指の消毒を実施。受付の女性が声をかけてきたので、「新車の購入を検討している」と伝えると、商談テーブルに案内された。すると、訪れた販売店すべてで商談テーブルの中心部には、座ると頭の高さをやや越える程度の高さの透明なアクリル板が設置され、この板を挟んでセールスマンと対峙して商談を進めることで、飛沫感染を防ぐ対策がとられていた。

 セールスマンとしばらく話をしていると、受付の女性が飲み物を持ってきてくれた。その女性の手には、医療用の使い捨てのビニール手袋がはめられており、飲み物は平時では冷たいものはガラスコップ、温かいものは陶器のカップで出てくるのが一般的だが、この日は使い捨てのフタのついた透明プラスチック製のカップで提供された。あるディーラーでは店内にかなり臭いのキツイ消毒液の臭いが充満しており、頻繁に店内消毒している様子がうかがえた。トイレに入ると、複数の種類の消毒液も用意されていた。

 住所や氏名などを来店カードのようなものに記入して渡し、その後、見積書を作成してもらった。しばらく話をして帰ろうとした時セールスマンが、「いつもなら、『今度試乗はどうですか?』などと、“次”につながるご案内をさせていただきますが、いまは外出を誘発するということでご案内ができません。私どもは再びお客様がいらっしゃるのを待つしかないのです」と話してくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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