WITHコロナの新車購入は「現金一括」よりも「残価設定ローン」を選択すべき理由とは (1/2ページ)

ローン利用率が全体の6割となっている店舗も

 日本において、新車購入はもともと現金一括払いが主流であった。70年代ぐらいには、ローンは“月賦払い”などとも呼ばれ、「月賦で新車を買った」などと言うと、無理をしている、散財しているような印象で、あまりイメージの良いものではなかった。さらに、当時は新車販売セールスマンがかなりヤンチャだったため、ローンを使ったがゆえに、いらぬトラブルに巻き込まれることも多かった。

 日本国内で新車がもっとも売れたバブル経済期では、新車ディーラーが斡旋する、いわゆる“ディーラーローン”は15%近いものがあったりと金利が高いこともあり、金融機関のマイカーローンや、勤務先の社員向け融資を利用し、新車ディーラーとの契約では現金一括払いとしているケースも目立っていた。

 ところが残価設定ローンが普及してくると様相が一変した。あるメーカー系新車ディーラーでは、いまではディーラーローン利用率が全体の6割になっているとの話も聞く。各車種などで決められた残価率に基づき、3年先(36回)や5年先(60回)などの購入車種の残価を設定。その残価分を最終支払い回分として据え置くことで、月々の支払い負担を軽くするというもの。いまでは、新車購入時に利用するディーラーローンのほとんどは残価設定タイプとなっている。

 残価設定ローンは、最終支払い回分を当該車種の返却や買い取りといった、現金以外で相殺することも可能で、引き続き同じメーカーの新車に乗り継いでもらうことも(囲い込み)も狙いのひとつ。金利も低く設定しているので、以前よりディーラーローンが利用しやすくなっていることも、残価設定ローンの普及に拍車をかけている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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