気がつけば車内はダニ&カビの温床! 健康のためにも実施すべきクルマの梅雨対策5つ (1/2ページ)

嫌なニオイがこもるたけでなく健康被害も

 紫陽花がきれいに咲き誇る季節がやってきましたね。ということは、雨が多くジメジメと湿気がこもる季節の到来でもあるわけです。みなさん、家のなかはせっせと掃除をしたり、除湿機をかけたりとカビやニオイ対策をしていると思いますが、クルマの中はどうでしょう?

 この時期、やっぱり車内も同じようにカビが発生しやすく、嫌なニオイがこもりやすくなっています。とくにカビは、湿度70%以上で人のアカやホコリなどの汚れがある状態で、気温が25~30度になるとどんどん増殖してしまうんだそう。そのカビが胞子を空気中に撒き散らし、それを吸い込むとアレルギーやアトピーの原因になったり、健康被害につながるんだとか。

 家の中では、キッチンや浴室、洗面所などの水まわりや、窓ガラスのゴムパッキン、エアコン内部、押入れやクローゼットの中、絨毯やカーペット、ソファの裏などに発生しやすいのですが、じつはクルマのなかにも同じく発生しやすい場所があります。なので今回は、梅雨の時期にしっかりと綺麗にしたい、カビやニオイの発生ポイントとその対策をご紹介したいと思います。

 まず、湿気も気温も高いこの時期からは、クルマに乗ったらすぐエアコンをオンにする人が多いと思うのですが、さぁ思い出してみてください。前回、エアコンフィルターを交換したのはいつでしょうか? 「記憶にない」「1年以上前」「走行1万km以上経っている」という人は要注意。そのエアコンの風がすでに、カビの胞子でいっぱいかもしれません。エアコンフィルターは、外から車内に取り込む空気中のゴミやウイルスを取り除く役割をしているものなので、当然、時間が経つほど汚れていきます。するとその汚れに湿気がたまり、カビが生えたりイヤなニオイのもとになってしまうのです。

 交換した使用済みのエアコンフィルターを見てみると、ホコリだけでなく虫の死骸なども入っていることがあります。そんなところを通ってきた空気を吸ってるなんて、気持ち悪いですよね。交換はものの5分ほどで自分でも簡単にできますから、今すぐ新しいフィルターに交換しましょう。

 次に、雨の日にはどうしても車内に濡れた傘を持ち込むことになりますが、その傘、どうしてますか? そのまま車内に放置して、水滴がポタポタとフロアマットに染み込むままになっていないでしょうか。その水分はそのまま、車内の湿度をあげてしまいます。お天気がぐずつく梅雨の時期はなかなか乾きにくく、エアコンをかけてもカラリと乾くまでには時間がかかります。するとそこも、カビの温床となってしまうわけです。

 カー用品店に行けば、傘の水滴が垂れるのを防ぐための傘カバーや袋など、いろんなグッズがありますので、それを活用するといいですね。もしくは、少し深さのあるタッパーなどを置いて、傘の先をその中に置くようにするだけでも、水滴がフロアマットに染み込みにくいのでオススメです。ただ、靴の裏にはどうしても水分や汚れがついていますので、梅雨の晴れ間にはしっかり天日干ししてフロアマットを乾かしたり、湿気取りグッズを置いてケアするのを忘れずないでくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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