旧車や改造車を愛する男が彼氏なら「面倒」でも「意味不明」でも同乗女子に気遣って欲しいポイント7つ (1/2ページ)

「エンスー車」に愛情とこだわりを持って乗っている人は多数

 日本車史上最大のビンテージイヤーと言われた1989年には、ユーノス(現マツダ)ロードスターや日産スカイラインGT-R(R32)、トヨタMR2といった数々の名車が誕生し、30年以上経過した今も大切に乗っているエンスー男子がたくさんいます。輸入車なら、ビートルやMINIなど60年代、70年代のクラシックカーもまだまだ現役。みなさん、愛情とこだわりを持って乗っていらっしゃいますよね。

 また、それほど古い年式でなくても、自分好みに車高を落としたり、エアロパーツなどを装着したり、コツコツと愛車に手をかけているエンスー男子にとって、その愛車は世界に1台の大切なクルマのはずです。

 ただ、歴史的にも希少な名車たちや、世界に1台の大切な愛車たちも、クルマに興味がない人からすればその価値はまったくわからないもの。とくに、何も知らずにお付き合いした男性の愛車がそうしたエンスー車だった女性は、さまざまな不便や気遣いを強いられて、戸惑うことも多いかもしれません。

 そこで今回は、もしエンスー車に同乗する機会があったら、こんなところに気をつかうと喜ばれる、というポイントをご紹介したいと思います。

1)クルマに対する文句は厳禁

 まず1つ目は、気遣いというより心構えのようになりますが、クルマに関する文句を言わないこと。古いクルマはとくに、ボディ剛性が今ほど堅牢ではなかったり、遮音性がよくなかったりするので、走行中にいろんなところからガタガタ、ビリビリと不穏な音が聞こえてくることが多いです。また、排ガスやオイルの匂い、風切り音なども平気で車内に侵入してくることも多いものです。でもエンスー男子としては、それも含めてそのクルマの「味」として愛しています。なので決して、「うるさい」とか「臭い」などと口に出してはいけません。むしろ、今となっては手に入らない、珍しい体験をしていることを楽しみ、少しくらいの雨漏りでさえ、目をつぶるくらいの心構えで同乗しましょう。

2)ドアは丁寧に閉める

 2つ目は、乗り込む時にドアをバタンと乱暴に強く閉めすぎないことです。通常のクルマでも同様ですが、エンスー車はとくに、優しいドアの開け閉めが必要になります。強く閉めすぎると、その衝撃で塗装が剥がれおちてしまったり、経年劣化している金具に負担がかかってしまったり、最悪はドアミラーが根元から折れて落下したケースも目撃しています。ドアを閉める時には、まず10cmくらいの隙間が残るくらいのところで一度止めて、そこから丁寧に優しく押し込むイメージで閉めるようにしましょう。

  

3)勝手にスイッチ類を触らない

 次に3つ目は、同乗中にむやみにいろんなスイッチ類を触らないことです。クラシックカーはとくに、今では使えなくなったスイッチや、金属部分がもろくなったスイッチなど、オーナーにしか扱えない部分がたくさんあるものです。それを、無邪気に「このスイッチなーに?」なんていじろうものなら、破壊してしまう可能性もゼロではないのです。もし、エアコンが寒かったり暑かったり、何か気になることがあったら、必ずオーナーにその旨を伝えて、オーナー自身に操作してもらうなり、操作法を聞いてから手を出すなりしましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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