ダメなところもある! しかも遅い! それでもナゼか楽しくて笑ってしまう「愛すべき」現行車4選 (1/2ページ)

速さや快適性はなくても幅広い楽しみ方ができる!

 クルマを選ぶポイントは広さや燃費に代表される実用性、クオリティや高級感、コストパフォーマンスなど多岐に渡るが、運転する楽しさをはじめとした趣味性もある。趣味性の高いものには「ダメなところもあるし速くもないけど、笑っちゃうくらい楽しい気分にさせてくれるクルマ」というのもある。思い浮かぶ現行車を挙げていこう。

1)軽トラック全般

 軽トラックは今も昔もクルマの原点のような存在で、当然ながら速くもなく、快適性も高くない。しかしMTならクロスミッションのようなギヤレシオなので、小まめにギヤチェンジする「低回転でいかに粘らせるか」という2つの楽しさを常識的な範囲でもアクセルを深く踏みながら楽しめる。また後輪駆動なので、クローズドされた氷上コースなどならドリフト走行にも挑戦できる。

 と、書きながら筆者はかなり手を加えた最後のスバル製サンバーのスーパーチャージャー+4WDをマイカーにし、最近それとは違うシート後方のキャビン付き軽トラックで長距離を走ったが、NAエンジンの後者でも想像よりパワー不足はなく、後者だと仮眠できるくらいのシートリクライニングが可能かつ車内にかなりの荷物が積めるなど、なかなか便利なクルマだった。

2)スズキ・ジムニー

 スズキ・ジムニーはラダーフレームを持つ軽オフローダーだけに車重が1トン超と重く、動力性能と燃費は芳しくない。また20年振りにフルモデルチェンジされた現行型で大きく進歩したものの乗り方によってはコーナーでグラリとロールすることがあり、シートが薄いこともあって乗り心地は跳ねる傾向で、高速道路のペースになると音もうるさいと、快適性は低い。

 しかし状況に合わせMTを駆使し、コーナーの曲がり方を早めに予測しスムースに曲がるというドライビングプレジャーに加え、本領を発揮するオフロードでの走破性や豊富なパーツがそろうだけに自分好みのクルマをつくるなど、幅広い楽しみ方ができるのがジムニーの魅力だ。


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