すべてが規格外! 観光バスの「立駐」や「洗車」が圧巻だった

バスがパレットに載って移動する光景は圧巻!

 帝産観光バス株式会社は、2020年11月3日に東京支店の車庫見学と観光バス乗車会を行った。バス愛好家にとって、バス会社の車庫はまさに“聖地”と呼んでもいい場所なのだが、帝産観光バス東京支店の車庫では、単にバスを平置きにするのではなく、バス用立体駐車場を備えており、これは全国的にも珍しいものとなっている。

 当日は事前に申し込みを行った20名が車庫見学と乗車会に参加した。見学ツアーは2班にわけて行われ、ただ見学するだけではなく、実際に乗車しているバスが立体駐車場のパレットに載り、そのまま地下に入ったり、最上階へ上るという“実演”も披露された。乗用車用としては、同じタイプの立体駐車場はそれほど珍しくはないが、バス専用となると、その大きな車体を乗せるパレットはかなり大きく、そこにバスが乗り、上へ下へと移動する様子はまさに圧巻であった。乗客が乗り込んで立体駐車場を動かすことは、日常業務ではまずないだろうが、実際乗車してみると揺れもほとんどなく、上下にバスが移動していた。その様子を外から見ていると、まるでロボットアニメの秘密基地からロボットが出てくるような印象を受けた。

 そのほかにも、見学者が乗車したまま洗車機を動かしての、洗車実演も行われた。とにかく乗用車よりはるかに大きいバスを洗車するのだから、洗車ブラシもハンパなく大きく、そのブラシがボディを洗っていく様子を車内から見られるという非常に貴重な体験ができ、ツアー参加者もおおいに盛り上がっているようだった。

 さらに整備工場ではリフトアップされ、タイヤを外されたバスが置かれており、下まわりを見ることができるなど、バス愛好家にとってはじつに興味深い見学メニューが用意されており、満足感も高かった。

 EDSS(ドライバー異常時対応システム)とはどんなものなのかの説明や、車内換気性能の実演、車いすで車内に乗車できる、リフト付きバスの紹介など、バスに関する最新トレンドの説明や実演も行われた。

 見学会が終了した後は、東京支店にあるハイデッカーバスで東京支店を出発し、お台場エリアをめぐる乗車会が行われた。バスガイドさんが同乗し、道中の見どころの説明を聞きながらバスは進んで行った。そして品川駅港南口に到着しツアーは終了となった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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