「ちょっとした準備」が命運を分ける! 「いますぐ」やっておきたいクルマの「冬支度」とは

出先でちょっとした作業をするのに必要な道具をそろえておく

 昔のクルマは冬ともなると、オイルの粘度を変えたり、冷却水の濃度を濃くしたり、はたまたキャブレターを調整したりしたが、もちろん最近のクルマは基本的にメンテナンスフリーで、とくに気を使うことはない。普通に乗れてしまうが、とはいえ、機械であるのには変わりなく、気を遣ってやりたいところはけっこうある。問題ないとはいえ、対策したらしたで安心感は高まるというものだ。今回は、装備も含めて冬前にやっておくことを整理しておこう。

 まずはメンテナンス関係だが、先にも触れたように基本的には冬用のセッティングなどは不要。ただ、寒さにいまだに弱いのが、バッテリーだ。新品なら問題ないが、古いものは寒くなると一気に寿命になることもありうる。事前に点検をして、劣化しているようなら早めに交換しておこう。ちなみに一般的な鉛バッテリーは、気温が10度下がると、性能も10パーセント下がるとされていて、劣化しているとさらに低下するので注意が必要だ。

 そのほか、霜や雪がウインドウに付着した場合、速やかに落とすために、ウォッシャー液の残量を確認して、足りなければ補充。さらにワイパーもヘタっていると、クリアな視界を確保しにくくなるので、見ておこう。

 そして積んでおきたい装備もある。装備というと大げさだが、どれも簡単なものばかりなので、用意して袋に入れてトランクにでも入れておこう。具体的には軍手&ゴム手袋、新聞、タオルあたり。冬場ともなると、朝の霜や雪取り。チェーンの脱着など、不意に車外で作業する場合も出てくる。その際に、素手で何もなし、では作業効率も落ちてしまうし、そもそも体が寒さや冷たさでもたないかもしれない。

 さらに、使い古した毛布を積んでおくと、雪でスタックしたときに脱出するための下敷きになったり、しゃがんで作業するときの敷物にもなる。翌朝に霜がウインドウに付きそうなときは前の晩にかけておくと、付着が防げる。また、ビニール袋も数枚あると便利で、汚れた物を入れるだけでなく、最悪の場合、ゴム手袋の代わりにもなるなど、活用できるアイテムだ。

 そのほか、雪国やスキーなどによく行くなら、小さな簡易的なものでいいので、スコップを積んでおいたりするのもいいだろう。もちろんチェーンを用意したり、スタッドレスタイヤに履き替えておくのも大切な準備となる。最近は異常気象もあって、いつ突然豪雪に見舞われるかわからにないのでなおさらだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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