クルマの駐車が怖い! 左に寄せられない! そんなときに頼れる「装備」と「自力練習法」とは (1/2ページ)

ホンダN-BOXは「ピタ駐ミラー」を採用!

 自分は車両感覚がうまくつかめず、運転が苦手、狭い道の走行やすれ違いが怖い……と感じているドライバーもいるはずだ。これはもう、慣れしかなく、毎日のように運転するのが一番なのだが、クルマのステアリングを握れるのは週末の休日だけ、というサンデードライバーの人だと、そうもいかない。

 そこで、車両感覚を簡単に身につけられる神器=アイテムを紹介したい。まずは、アラウンドビューモニター、360度モニターといった、カメラがクルマの全周をモニターしてくれる機能のなかにある、サイドビューモニター付きのクルマを選択することだ。車両左右をモニター画面で表示してくれて、運転歴40年以上のボクでも、山奥の車幅ギリギリの獣道を走るような場面では、本当に助かると感じているほどだ。

 ただし、画像は低速域のみ表示され、決められた速度以上になるとキャンセルされるから、低速で走っているときのすれ違いや狭い道の走行でのみ助けられる機能だと考えてほしい。

 もちろん、駐車時に、アラウンドビューモニター、360度モニターは絶大なる威力を発揮する。自身のクルマを空から俯瞰してみたような合成画像が表示されるから、車線と並行してぴったりの位置に駐車が可能。バックモニターやサイドミラー頼りで真っすぐ駐車できない人の神器になる。

 ただ、これに慣れきってしまうと、なにかの都合でそれがないクルマ(レンタカーや代車など)に乗った際、戸惑うことになりかねないので、要注意。

 アラウンドビューモニター、360度モニターはナビとセットで、それなりのエクストラコストがかかるのも事実。で、もっとシンプルに、廉価にボディサイドの車両感覚をつかめる方法はないか? という質問に対しては、ホンダN-BOXにある「ピタ駐ミラー」が適役だろう。車両感覚がつかみにくい車体左前方と車体後方直下の死角を減らす、左Aピラーの根元と車体後部内側に装備されるミラーで、幅寄せ、縦列駐車、車庫入れに効果的。もっとも、いきなり利用して便利に使えるわけではなく、ある程度、予習というか、見え方に慣れる必要はある。

 そうは言っても、今乗っているクルマには、アラウンドビューモニター、360度モニターなどが付いていないし、付いているクルマに今すぐ買い替える予定はない、まして、N-BOXにも乗っていない……というなら、かなりアナログではあるものの、今日にでも実行できる、車幅感覚、とくに車体左側の車両感覚を簡単に身につけられる方法がある。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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