価格は高いが燃料代は安い「ディーゼル」は「ガソリン」よりお得? マツダの3機種で徹底比較した! (1/2ページ)

MAZDA2では差額をペイできないが大きな差ではない

 ドイツ車やフランス車といった輸入車はディーゼル車を大きな柱にしているモデルが多数あるのに対し、日本車でディーゼル車を強く推しているのはマツダ車くらいである。それだけにマツダ車を買う際にはガソリン車かディーゼル車で迷う人も少なくない。そこで「大中小のマツダ車3台でどちらを買ったほうがいいか?」を、新車で購入し5年6万km走行(月あたり1000km)というスパンでの収支決算も含めて考えてみた。

※燃料代は燃費をカタログに載るWLTCモード総合燃費の90%(すべてATの2WD)、レギュラーガソリン145円、軽油125円で計算。5年後の査定はマツダの残価設定ローンのものとした。

1)小クラス MAZDA2

 1.5リッターガソリン車  15S(157万3000円、WLTCモード総合燃費19.0km/L→実用燃費17.1km/L)

 1.5リッターディーゼル車 XD(190万3000円、WLTCモード総合燃費21.6km/L→実用燃費19.4km/L)

購入時

 33万円の価格差は15Sにドアミラーのオート格納機能が付き、XDにはアルミホイールが付くという装備の違い、環境性能割と重量税という以前のエコカー減税に相当するものを総合すると実質的に24万円といったところだ。

乗り味

 エンジンの回転フィール、ハンドリングや乗り心地など全体的に軽快なガソリン車、太い低中速トルクやエンジンの重さによる直進安定性のよさなど、全体的に重厚感は増すが、約100kg重い車重と最高出力がガソリン車の110馬力に対しディーゼル車は105馬力と低いため、アクセルを全開にした際の絶対的な速さはガソリン車に劣るディーゼル車という印象だ。

燃料代

 1万kmあたりガソリン車約8万5000円、ディーゼル車約6万4000円とディーゼル車は約2万1000円安く済む。

5年後の査定を含めた収支決算

 5年後の査定はガソリン車50万円、ディーゼル車60万5000円とディーゼル車は10万5000円高く処分できる。ここに5年6万km走行のスパンでの燃料代の差額12万6000円も含めると、購入時の差額24万円は惜しくもペイできないということになる。

結論

 MAZDA2の場合5年6万km走行では購入時の差額をペイはできないが、大きな差額ではないので好みや走行距離に代表される使い方、購入時の支払額の印象で選べばいいだろう。


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