知ると知らずでは大違い! 改めて確認したいアレコレある「ETC割引制度」とは (1/2ページ)

一番シンプルに利用できるのが深夜割引

 今月、「首都高、上限料金を1950円に値上げへ……20%の深夜割引も導入」というニュースが流れて話題となったが、これはまだパブリックコメント募っている段階の改定案。

 現状、首都高には深夜割引もなければ、休日割引もない。ETC利用者には、都心流入割引や外環道迂回利用割引、都心流入・湾岸線誘導割引などがチョコッとあるだけで、個人利用者への割引はほとんどない……。一方、NEXCO各社が管轄する高速道路には、深夜割引や休日割引、平日朝夕割引、ETC2.0割引、ETC周遊割引[ドラ割]などの割引プランがある。

 このなかで一番シンプルなのは、深夜割引。全車種適用で、毎日0時~4時に入口もしくは出口を通過すれば、高速代が30%割引になる。深夜は渋滞とも無縁なので、仮眠をとるなり、睡眠時間をずらして確保しておけば、割安に快適なドライブができるので、長距離の移動の際はおすすめだ。

 もうひとつの休日割引も利用機会が多い制度だが、意外に制約が多いのが欠点。車種は普通車・軽自動車等(二輪車)限定で、土曜、日曜、祝日+正月三が日が対象。割引率は30%と大きいが、都市部の東京・大阪近郊は対象外というのが大きなネック。この対象外エリアが広いので(NEXCOのHPなどで確認)、東京・大阪近郊のユーザーは恩恵が半減してしまう……。

 その代わり、金曜日の夜に高速道路へ入り、日付を超えて土曜日に割引対象区間の出口で降りれば、地方区間部に限り30%割引の対象になる(その逆もOK)。同様に日曜祝日に対象区間の入口から高速道路に乗れば、高速道路から出るのが日付を超えて翌日になっても割引になる(地方区間部のみ)。また、走行距離や割引適用回数の制限はない。あとは高速道路の定額プラン=ETC周遊割引[ドラ割]も上手に使えばけっこうお得。

 ただし、現在はGo To トラベル事業の一時停止に伴い、Go Toトラベルキャンペーンの対象にもなっていた「Go To トラベルキャンペーン 高速道路周遊パス」については、当面の間、販売を停止となっている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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