ついに新型が出そろったバカ売れ「コンパクトカー」! ノートvsヤリスvsフィットをガチ比較で「買い」を探る (1/2ページ)

実用性において優れているのはフィットとノートだ

 トヨタ・ヤリスにホンダ・フィット、そして日産ノート。ここ1年ほどで各メーカーは主力コンパクトカーをフルモデルチェンジ。競争が激化している。今回は、そんな最新コンパクトハッチバックを買おうとしている人に向けて、ライバル比較において必ずチェックすべきポイントをお伝えしよう。

 まずは実用性だ。具体的にいえば、後席居住性と積載性である。

 単刀直入にいえば、優れているのはフィットとノート。後席は充分な足もとスペースと開放感があり、長時間乗車も快適にこなせる。一方ヤリスは先代に当たるヴィッツよりも狭いほどでフィットやノートとは比較にならず、キャビン上部の絞り込みと窓の小ささなどから閉塞感もある。

 後席を気にしないなら気にする必要はないが、もしもファミリーユーザーなどで後席を頻繁に使おうと考えているなら、フィットやノートに分がある。

 またラゲッジスペースも、FFモデルで257~270リットル(4WDは209リットル)のヤリスに対し、フィットはガソリン車が330リットルでハイブリッドが306リットル。そしてノートはFFモデルで340リットル(4WDは260リットル)とヤリスは控えめとなっている。

 ここで考えたいのは、ヤリスは実用性を犠牲にして何を得ているかということ。それは燃費だ。ヤリス(FF/CVTモデル)のWLTCモード燃費はガソリン車が20.2~21.6km/Lでハイブリッド車は35.6~36.0km/L。それはフィット(FFモデル)のガソリン車19.4~20.4km/Lやハイブリッド車27.2~29.4km/L、ノート(ハイブリッドFFモデル)の28.4~29.5km/Lを大きく凌ぐもの。

 ヤリスはパワートレイン自体の効率もいいのだが、加えて実用性を割り切ってまで空力を味方につけることで燃費をとびきりよくしているのだ。「実用性を求めるならヤリスクロスで」という作り分けといっていい。


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