「地味」さゆえの苦悩! 選ぶ価値は十分なのに「派手系グレード」に埋もれがちなエンジンのクルマ3選 (1/2ページ)

300馬力超なのに目立たないグレードも存在!

 ニューモデルが登場すると、多くの場合で目立つグレードというのが存在する。パワフルだったり、燃費が良かったり、最近では運転支援システムが優れていたりすることがアピールポイントとなったりする。

 そうした機能が全グレードに備わっていればいいが、そうではないケースも少なくない。結果として、シンボル的に目立つグレードがある一方で、ついつい忘れられてしまうようなグレードが存在するものだ。そうして埋もれていくには惜しいと思えるグレードを用意するモデルを探してみよう。

1)日産スカイライン

 まず紹介したいのは日産スカイライン。パフォーマンスを求めるユーザーからすると405馬力の3.0リッター V6ツインターボを積む「400R」の印象が強く、一方で自動運転テクノロジーに魅かれるユーザーからすると、高速道路でのハンズオフ走行に対応する「プロパイロット2.0」を積む3.5リッターハイブリッド車に目がいくことだろう。

 しかし現行スカイラインには400Rと同じエンジン型式「VR30DDTT」を持つV6ツインターボ車が用意されているのだった。

 そのスペックは総排気量2997cc、最高出力224kW(304馬力)6400rpm、最大トルク400N・m/1600-5200rpm。400Rのスペックは298kW(405馬力)、475N・m(発生回数は同一)となっているので比べると見劣りするが、車両重量1.7t級の4ドアセダンとして考えると十分すぎるパフォーマンスが期待できる。

 ちなみに、304馬力のV6ターボを積むスカイラインの価格帯は435万3800円~490万8200円。400Rが562万5400円であることを考えると、たしかに「無理しても、もう少し足して400Rに乗りたい」と感じてしまうのも、また事実だ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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