初代ファンには受け入れられない! 姿もコンセプトも変わりすぎたクルマ3選 (1/2ページ)

気がついたら想像していたのと全然違う姿に……

1)ホンダ・インサイト

 現在販売されている車種で、初代モデルと現行型が最も大きく異なるのは、ハイブリッド車のインサイトだろう。初代は1999年に発売され、全長が4m以下の2ドアクーペだった。乗車定員も2名だ。

 ハイブリッドシステムは、直列3気筒1リッターエンジンをベースに、最高出力が14馬力(5速MT)、最大トルクは5kg-mのモーターを組み合わせる。ハイブリッドながら車両重量は820kg(5速MT)と軽く、10・15モード燃費は35km/Lであった。価格は210万円(5速MT)だ。

 2代目は2009年に発売され、5ドアハッチバックになった。直列4気筒1.3リッターエンジンをベースにしたハイブリッドシステムを搭載して、価格はGが189万円だ。初代に比べると、実用性を高めて価格は大幅に下げられた。

 3代目の現行型は2018年に発売され、3ナンバーサイズの4ドアセダンになった。直列4気筒1.5リッターエンジンは主に発電機を作動させ、駆動は一部の巡航時を除くとモーターが行う。装備も充実するが、価格は最も安いLXでも335万5000円だ。

 初代はハイブリッドの低燃費を訴求することに特化され、2代目はハイブリッドの普及を目的に価格を大幅に下げた。3代目は質感や走りの向上を目指している。各世代で役割が異なるため、クルマ作りや価格も大きく変わった。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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