世界初の機構を備えたGR Sportがスゴかった! 新型ランクルの日本仕様発表でグレードと価格も判明 (1/4ページ)

納車4年待ちも納得の衝撃的進化を果たした

 2007年以来となる14年ぶりのフルモデルチェンジを受けた新型トヨタ・ランドクルーザー。その姿と大まかな仕様が公開されるやいなや、ディーラーには予約が殺到し、今予約をしても納車されるのは4年以上後になるとも言われている。

 その一方で、日本仕様に用意されるグレードや価格などに関しては何もアナウンスがなかったのだが、ついに日本仕様に関する詳細が発表されたので、ここであらためて新型ランドクルーザーを紹介していきたい。

1)プラットフォーム

 まず、新型ランドクルザーのコンセプトは「どこにでも行き、生きて帰ってこられること」であり、歴代モデルが担ってきた使命を引き継いでいる。これは、信頼性と耐久性、そして悪路走破性は継承しながら、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現するということであり、その結果、伝統のラダーフレーム構造は踏襲しながらもTNGAの考えに基づくGA-Fプラットフォームを新たに採用することになった。

 このGA-Fプラットフォームでは、最新の溶接技術の活用などにより、従来型比+20%の高剛性を実現し、衝突安全性能、静粛性、走りの質が大きく向上している。ボディに関しても、高張力鋼板の採用拡大やボンネット、ルーフ、全ドアパネルのアルミニウム化されており、約200kgの軽量化が図られている。

 プラットフォームの刷新に伴い、ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式(フロント)とトレーリングリンク車軸式(リヤ)のサスペンションを新開発。リヤのショックアブソーバーの配置を最適化し、乗り心地と操縦安定性が向上している。また、サスペンションアームの配置変更により、ブレーキング時にも安定した車両姿勢を維持できるようになっている。

 路面状況や運転操作に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立制御するAVS(ZX、GR SPORTに標準装備)は、リニアソレノイドタイプを採用。操縦安定性と乗り心地の両立が図られている。

 過酷な環境下での使用が想定される油圧式パワーステアリングには、電動式操舵アクチュエーターを組み合わせ、レーントレーシングアシストなどの操舵支援機能を追加することができるようになったほか、低速時の優れた取りまわしや悪路走行時のショックを低減している。

 そのほかにも、ブレーキペダルの操作量をセンサーで検出して最適な制動力を油圧ブレーキで創出する電子制御ブレーキシステム(ZX、GR SPORT、VXに標準)や、リヤタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSD(ZXに標準)などが採用され、安全性の確保に寄与している。


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