警察も使う「覆面パトカー」は通称! 意外と知らない「正式な名称」とは

言い得て妙なり「覆面パトカー」という名称

 高速道路などを走行しているとき「覆面パト取締中」や「覆面パトロールカー取締路線」といった看板を目にしたことはないだろうか? これは当然ながら第三者が勝手に設置したものではなく、看板によっては「〇〇県警高速隊」といった文字も併記されていることからも、警察組織が設置したものということになる。

 つまり、「覆面パトカーが取り締まりに当たっている路線だから、安全運転するように」という意味を持つ警告の看板ということになる(もちろんそうでなくても安全運転はするべきだが)。

 ただ、ここで記載されている「覆面パトカー」とは、一般のユーザーでも分かるように記載されているだけで、正式名称は別にある。

 そもそも覆面パトカーとは、白と黒のツートンカラーで天井に警光灯を搭載している一般的なパトカーではなく、一見すると一般車両と見分けがつかないような、普通の見た目をしている車両のことを指している。

 ただ、そういった覆面パトカーのなかにも高速道路などで違反者の取締りを実施する車両だけでなく、要人を警護する際に前後を固める車両や、通常の犯罪捜査の際に用いられる車両も含まれる。

 たとえば、一時期スズキのミドルセダン、キザシが覆面パトカーとして大量に導入されたことが話題となったが、これは捜査用の車両として導入されており、よほどのことがない限り交通違反の取締りをすることはないのだ。

  

 ちょっと話が脱線してしまったが、交通違反の取締りに使われる覆面パトカーの正式名称は「交通取締用四輪車(反転警光灯)」となる。反転警光灯とは、取締りを実施するときにルーフからパカッと出てくる警光灯のことを指している。

 ちなみに白黒塗装の通常のパトカーで交通違反の取締りに用いられる車両については、「交通取締用四輪車(交通取締用無線自動車)」が正式名称となるが、どちらも「交通取締用」という文字が入っているのだ。

 現在、多く見ることができる210系クラウンパトロールカーについても、警ら用の車両は2.5リッターエンジンを搭載したロイヤル系がベースとなるのに対し、交通取締用は3.5リッターエンジンのアスリート系がベースになるなど、必要となるポテンシャルに応じて仕様に違いが生まれているというワケだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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