「違反」もあれば「死傷」の危険もある! 走行中のクルマの同乗者のやってはいけない「寝方」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■走行中のクルマの助手席で寝る際には危険な寝方がある

■シートベルトをして背もたれは倒しすぎないことが基本

■エアバッグが開いたときに危険な姿勢がある

寝ている時でもシートベルトは絶対に着用しよう

 今年は新型コロナの影響で、秋の行楽シーズンになっても、ドライブに出かける機会は少ないかもしれないが、楽しいドライブの帰り、ついつい同乗者が寝てしまうことがある。

「ドライバーが責任感を持って運転しているのに、助手席、あるいは後部座席でスヤスヤ寝ているなんてなんだ!」と腹を立てるような狭量なことは言わず、安心して運転を任されている、信頼されていると誇りに思って、安全運転を続けて欲しい。

 ただし、同乗者の寝方には気を配ってあげよう。なかには危険な寝方もあるからだ。そうしたちょっと危険な寝方の例をいくつか紹介しておこう。

・シートベルトをしていない

 2008年以降、後部座席のシートベルトの着用も義務になり、全席着用が義務づけられている。違反者は違反点数1点(反則金なし。後部座席は一般道だと注意のみ)のペナルティだ。

 したがって、後部座席でシートベルトをせずに横になって寝たり、フルフラット化したりして寝るのは違反で、危険度も高い。

 もちろん助手席でシートベルトをしないで寝るのは論外だ。

・ドアに寄りかからない

 サイドエアバッグがついているクルマでドアに寄りかかったまま寝ていると、エアバッグが開いたときに怪我をしてしまうこともある。

 つまり、クルマでの移動中、運転手以外の人が寝てしまうのはかまわないが、寝るのに適した姿勢ではなく、正しい乗車姿勢でシートベルトをきちんと締めることが前提となる。

 とくにエアバッグ装着車は、姿勢とシートベルトがセットで考えられているので、ドライバーもそのことを前提に、一言声をかけてあげられる気配りを忘れないようにしよう。

・助手席の背もたれを倒して寝る

 シートベルトをしていたとしても、移動中に助手席の背もたれを思いっきり倒して寝るのは危ない。

 一応、シートベルトをしていたとしても、背もたれを倒して寝てしまうと、衝突時、身体がシートベルトをすり抜けて、いわゆるサブマリン現象が起きやすい。

 これではシートベルトの効果を十分に得られることができないので、安全面ではかなり問題だと思っていい。

 また、背もたれを倒した状態でのシートベルトの着用は、正しい装着状態とはいえないので、道路交通法の、座席ベルト装着義務違反に問われる可能性もある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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