なんでもっと「わかりやすく」ならない? クルマを買うなら最低限覚えておきたい「アルファベット」の装備4つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■いまや先進運転支援システムの搭載は新車に必須となった

■その機能にはアルファベット3文字のものが多く混乱しやすい

■そこでこの記事では、ACC、AEB、BSM、LKAの意味について解説する

ADASの性能は車種選択の際の重要なポイント

 いまや新車購入時には先進運転支援システム(アドバンスド・ドライビング・アシスト・システムを略してADASとも呼ばれる)は重要な検討項目となっている。同じような機能であっても、メーカーや車種によって“できること”が違っていたりするから比較するのが難しい。

 また、文字で記すと同じ機能であっても実際に利用すると仕上がりの自然さで大きく差を感じることも珍しくない。短時間の試乗では、その機能を吟味するのは難しいが、車種選択において重要なファクターとなっている。

 さらにユーザーに不親切と思うのは、メーカーによって機能を示す名称や略称が異なっていること。それ自体は、こうした先進技術の常ではあるが、ADASの普及度を考えると、そろそろメーカーが話し合うなどして用語を統一してほしい時期ともいえるだろう。

1)ACC

 そんなADAS関係の機能はアルファベット3文字で表記されることが多いが、もっとも知られているのが「ACC」ではないだろうか。従来型のクルーズコントロールは、ドライバーがセットした速度を維持するというものだが、アダプティブクルーズコントロールの略称であるACCは、高速道路などで先行するクルマをセンサーでとらえて追従することができる。要は先行するクルマに速度を合わせ、常に適切な車間距離を維持するという機能だ。

 このACCを区別するのに使われるのが「渋滞対応」や「全車速対応」といった言葉だ。いずれも停止までACCが制御できることを意味している。逆に、全車速に対応していない低速ではキャンセルされるタイプのACCもある。当然ながら全車速対応のほうが利便性は圧倒的に優れているため、選べるのであれば「全車速対応ACC」を装着したクルマを選んだほうがいい。

2)AEB

 ACCと似た響きで、これまたよく耳にするのが「AEB」というアルファベットだ。こちらはオートノマスエマージェンシーブレーキングに由来するもので、日本語にすると衝突被害軽減ブレーキのことである。さまざまなセンサーによって歩行者や車両、障害物などを検知、ドライバーが必要な反応をしていないと機械が判断すると、急ブレーキをかけてくれるため「自動ブレーキ」という俗称もあるが、必ずしも衝突を回避できるわけではなく、あくまで衝突被害軽減という能力しかない。間もなく国産車の新型車には装着が義務化となるAEBだが、妄信するのはNGだ。

 義務化ではあるが、AEBはメーカーによって呼び名が異なるのは若干のわかりづらさにつながっている。たとえばトヨタは「プリクラッシュセーフティ」、ホンダは「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」、日産では「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」といった具合だ。なお、衝突被害軽減ブレーキというのは国土交通省が使っている用語になる。

 そんな具合に基準となる国土交通省ではあるが、自動車業界的には以前からAEBが主流となっているのに対して、国土交通省はAEBSというアルファベット表記を使っている。こちらはアドバンスドエマージェンシーブレーキングシステムの略称と微妙に異なっている。用語統一が難しい状況はしばらく続きそうだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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