ダイハツエンジンを積んだスズキ車! ヨーロッパ産エンジンのアメ車! じつは「ライバル」の心臓だったクルマたち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■小規模なメーカーを中心に他社製量産ユニットを搭載するスポーツカーがけっこうある

■イギリスのレーシングカーやスペシャリストの間では他社製エンジンの採用は一般的

■日本でも軽自動車やスポーツカー、レーシングカーで同様の手法がとられたことがある

他社製エンジンの搭載はイギリスでは昔から一般的な手法だった

 日本のクルマは基本的に、ボディとエンジンは同じメーカーで作っている。英語表記が「●●MOTOR」となっている会社が多いことからも、自分でエンジンを作るのが当然という雰囲気だ。でも海外メーカーでは、そうではないクルマがけっこうある。

 特にスポーツカーやレーシングカーのスペシャリストは、小規模の組織でエンジンまで開発するのは難しいことから、他社製の量産ユニットを使うことが多い。

 たとえばF1では、今年10のコンストラクターが参戦しているが、エンジンを供給しているのは4メーカーで、ホンダはコンストラクターでの参戦ではないから、3分の2以上はシャシーとエンジンが違うことになる。

 イギリス生まれのレーシングカーやスポーツカーは、むしろこの方式が一般的だ。現在もロータスがトヨタ、ケータハムがスズキなどのエンジンを積んでいるが、少し前にはマクラーレンF1にBMWのV12なんていう組み合わせもあった。

 そんなイギリスでかつて重宝されたのがローバーのV8。レンジローバーなど自分たちの車両に採用されただけでなく、同じグループのMG、スポーツカースペシャリストのTVRやマーコスなどに積まれた。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
1971シトロエンGS/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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